☆H.A.L.3 News☆-B&W800シリーズ「D3」-
皆様こんにちわ!
新生B&W800シリーズの価格が本日発表となりました!
それに伴って、ご予約の受付を本日より開始となりました。
とはいっても音を聴かなければ…という所だと思います。
まだ、店舗に並ぶ製品達の入荷の目途がたっておりませんが、近々の内で皆様に音を聴いて頂ける場面では、弊社の秋の祭典「マラソン試聴会」にて、担当島と私天野が使用致します。
第39回マラソン試聴会「Passion」
2015年10月17日(土曜日)・18日(日曜日)
★B&W802D3出演内容
17日(土曜日) 担当島 16:30~18:00
18日(日曜日) 担当天野 15:15~16:15
★B&W803D3出演内容
18日(日曜日) 担当天野 15:15~16:15
※以上の公演内容の中の一部として新生B&Wをご紹介致します。
さて、店舗での展示は少々先になりますが、本日、聴くチャンスがありました。
天野のインプレッションを少しだけ書きたいと思います。
■「800Seriseダイヤモンドの後継機ではない」
今回のD3は800シリーズの系譜ではありますが、前期モデルとはほぼ全てが異なります。
部品的に同じ個所をあげると、ダイヤモンドツイーターのユニット部とスピーカーターミナルの部品、あと、ムンドルフのコンデンサーのみです。
ユニットの素材、形状、デザイン、筐体のデザインや素材、スパイクの仕様、フェーズプラグの存在、マトリックス構造の内部、至る所がこれまでのモデルとは異なります。
最も重要に感じられたのはミッドレンジのユニットです。これまではケブラーコーンユニットを使用してきており、それがB&Wの代名詞のように使われてきました。そのユニットを素材からガラッと変更したという事はB&Wの根底から変えてしまうようなものだと思います。
今回新しくなったユニットは「コンティニュアムコーン」と呼ばれるようです。詳しい素材等に関しては未だ公開されておりませんが、外観上ではアルミのようなシルバー系の素材が練り込まれた合材が使用されているようです。また、ケブラー同様に編み込みが採用されていますが、以前のケブラーコーンに比べると、かなり編み込みの密度がゆるくなっています。あそびがある分、しっかり組まれているケブラーに比べるとよりスムーズに駆動しているのかと感じました。
つまり、もしかすると、今回のラインナップの一新で最も恩恵を受けているのは805かも知れません。前モデル同様に800シリーズ、唯一のブックシェルフ型のモデルですが、ミッド・ウーハーをこのコンティニュアムコーンが採用しています。
その為、この部分の変更が最も影響してきます。前805(SD)と比べると、情報量が格段に上がっています。一音一音の粒立ちや各楽器のポジショニングがより正確に表現されます。
■「それぞれの製品の試聴レポート」
今回は限られた時間の中での試聴でしたので、一曲を一分ほど聴いて繋ぎ変えるという事になりました。それでも、各製品の特長はしっかりと出ていましたので、簡単にご紹介致します。
その①「旧805SD」
まずは聴きなれた805SDからスタートしました。やはり、聴きなれた音色でこれだけ聴いている分には「充分だ」という印象。まとまりが良く、情報量もしっかり出ています。
その②「805D3」
いよいよ新生800シリーズを聴きます。805SDに比べると、陰影と言いましょうか、音楽の凹凸がよりはっきりと表現されます。十分に思えた805SDが急にそっけなく思える程でした。また、音楽が軽く出ているようにも感じました。重さが無い音と言うわけではなく、音楽自体の質量はしっかり持ちながらも、難なく表現をしているようなイメージです。
その③「804D3」
当然の事ながら、805D3よりも低域の量感は増え、音楽の幅が広がります。低域が中高域を邪魔することなく、切れよく出てきます。しかし、本日の試聴ではオーディオボードのようなものは使っていませんでしたので、これはもっと改善の余地がありだと感じました。
その④「803D3」
今回の800シリーズで最も前モデルからの変更が大きかったモデルだと思います。
前作の803SDは804同様にウーハーと同じ筐体にケブラーコーンが配置されていました。これは海外からの要望で、シアター用に考案されたモデルだったとの事です。
それが、今回のモデルでは上位モデル同様に独立したヘッドユニットにミッドユニットが配置され、音質が格段に上がっています。情報量、表現力、音場感…。実力的には旧800シリーズの802SDに匹敵するものを持っていると思います。もちろん、表現の形が違うので、純粋に802SD=803D3ではありませんが、それだけ803D3の実力が高いと感じました。
その⑤「802D2」
今回は時間的なものもあって、万全とは言えない状態(セッティングやアンプ類)でじたが、ポテンシャルの高さは明確でした。下位モデルでも感じた粒立ちの良さや一音の明瞭度、ポジショニングはそのままに音の厚みや深みがグッと増します。特に好印象だったのは低域でした。これだけ量感があるのに、音崩れが無いのはなんでだろうと疑問に思ってましたが、少しだけベースが強く入っている音楽を流してくれました。低域のグリップ力が素晴らしく良い。これまでの低域ユニットはロハセルユニットと呼ばれ、とても高硬度ながらも軽量で、しなやかな動作をしていたものですが、今回のウーハーユニットはロハセル同様に軽量かつ、より高硬度の物質が採用され、さらに振動板自体の形状にも手が加えられました。その名も「エアロフォルムコーン」振動板の断面図が飛行機の翼のような形状をしている事からこの名が付けられたそうです。また、振動版だけではなく、ユニットを支えるバケット、ヘッドユニット、ツイーター部と、強度は向上し極限まで鳴きを押さえた設計になっています。その為、不要な音色は流さず、美味しい所を限界まで引き出すことが出来たのだと思います。このスピーカーを4Fのアンプ達で鳴らしたらどうなるのかと想像するだけで、鳥肌が立ちそうでした。
っと、本日の試聴ではここまでです。
皆様も、早くこの新800シリーズ「D3」を聴きたいと頃だと思いますが、店舗での展示はもうしばらく先になると思います。是非、17日18日のマラソン試聴会にご来場下さい。
H.A.L.3 天野
amano@dynamicaudio.co.jp
03-3253-5555