2018年1月12日 (金)

★天ノ視点★-fidataアプリ-

★天ノ視点★-fidataアプリ-

皆様こんにちは。
昨年末に、国産初となるオープンホーム型のアプリケーションがいよいよ登場しました。

その名「fidata Music App」。
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ネットワークプレーヤーを操作するアプリといえば、これまで主流だったのが、LINNのKinskyとKazoo、そしてLUMINでした。
使い慣れていることもあってか、Kinskyを最も使用していますし、お客様にもまずはKinskyをご紹介しています。

「オープンホームアプリって?」
ネットワークプレーヤーを再生する場合、ほぼ必ず必要になるのが、再生アプリです。
タブレットにダウンロードをして使用しますが、再生アプリとしては実は結構沢山あります。上記に三つの他にも日本の大手メーカーSonyやPionnerなんかも作っています。それぞれ使いやすくて、とても良くできたアプリケーションだと思いますが、根本的に自社の製品を操作するために作られているため、他社の製品で使うことが出来ません。4Fが現在主流で使用しているMusicSever(NAS)をUSBでDACに接続をして再生する場合は、オープンホームに対応しているLINN/LUMINを使用するしかありません。あとは有料のアプリ等もありますが、使い勝手として、有料のものよりもLINN/LUMINの方が良いためこちらをご紹介していました。しかし、LINNはKinskyのアップグレードを行わないことを決めていますし、KazooもKinskyに慣れている人にとっては少々扱いづらいアプリだと思います(…慣れの問題ですけど…)。LUMINは一定条件ではとても使いやすいアプリですが、ipadを持ち歩く方などは、その都度データの更新を行う野暮ったさがあります。
「fidataって?」
もうご存じの方も沢山いらっしゃると思いますが、fidatは日本のPC周辺機器メーカーのアイ・オー・データ機器が発表したmusicsever(NAS)のブランドです。
2015年の10月に初製品となるHFAS1を発表します。ライバル機であるDELAよりも一年ほど遅れての登場でした。
筐体、電源、アクセサリー等、ハイエンドオーディオ機器と同じように音質を追求して作られた製品です。

「アプリケーションの必要性」
なぜfidataが?と思う方もいらっしゃるかもしれません。本来こういったアプリはネットワークプレーヤー側が作るのが基本でした。しかし、上記にあるように、fidataは音楽再生機器としての思考が強く、一貫してfidataで音楽を楽しんで頂くことが大切と考えているようです。そのため、他社のアプリではなく、自社のアプリを作ることによって、fidata製品を使っている方はもちろん、それ以外の製品を使っている方でも音楽を気持ちよく楽しんで頂けるものを作りたいというのは必要性…というよりも必然的に作ったといったほうが合うやも知れません。

「fidata Music Appで出来ること」
では、このアプリで出来ることをそれぞれご紹介していきます。

<音楽再生>
再生アプリですからLINNやLUMINのように音楽再生として使用します。
最初の基本の画面でご紹介致します。(設定でレイアウトや背景等を変えることが出来ます)
再生画面はKinskyと同じように左側にサーバー、右側にレンダラー(プレーヤー)が表示され、サーバー画面からレンダラー画面のプレイリストに曲を入れてあげることによって再生が可能になります。
①画面左下のサーバーから使用するサーバーを選び、画面右下のレンダラーがら再生機器を選びます。
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②再生したいアーティスト・アルバム・フォルダー・曲等を長押しすると「一括プレイリスト登録」が出ますので、これをタップします。
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・この時に気を付けたいのは画面右側の項目です。 
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この項目は何かというと、選択したアルバムや曲をどのタイミングで再生するかという項目です。ちょっとご説明します。
[new]プレイリストの一番上に配置され、すぐに再生が始まります。
[now]プレイリストの一番下に配置され、すぐに再生が始まります。
[next]現在再生されている曲の次に配置され、現在再生されている曲の次に再生が始まります。
[later]プレイリストの一番下に配置され、順番が来次第再生が始まります。

④あとはプレイリストに入っている楽曲を楽しまれるだけです。曲は[shuffle]を使わない限り上から順次再生されていきます。
特筆して書きたいのは処理の速さです。
例えば、LINNのアプリは、各NASの中を見に行く場合、たまにジャケットが遅れて出てくる、もしくは出てこないといったことはありませんか?4Fでは、ジャケットがなかなか表示されないことや、古いタブレットだとアプリが止まってしまうなんてことも良くあります。それを回避するために、LUMINでは、NASの中の音源をアプリ上で記憶してスムーズな表示を実現していますが、一度ネットワークを外したり、新しい曲を追加すると、再度読み込みを行わないといけない等の難点があります。
fidata Music App(以後FMA)は基本的にはLINNのKINSKYを同じような仕様になりますが、処理が早く、タグ情報等がほとんど違和感なく表示されます。(ファイル自体に問題がある場合は別です)

<タグ編集(fidataのみ)>
ファイル再生を行うにあたって、必ずと言っていいほど必要になるのがタグ編集です。人によっては、割り切ってそのまま楽しまれる方もいらっしゃいますが、間違った表記やジャケットを別のものに変えたい人などはパソコンを使って編集をします。この機能はfidataのmusicseverを使っている方しかできませんが、PCを使わずにこれらの作業が出来るのは、とてもありがたいです。ちょこっとだけ操作方法をご説明します。

①左下のサーバーを選ぶところをタップします。
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②「ファイル操作」をタップします。
・使用中のfidata製品が表示されます。
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③編集を行いたいmusicseverを選びます。
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④項目を進めていき、編集を行いたいところで、画面中央上部の「編集」をタップします。
・この時に表記されるのはフォルダ事に表示されます。
・また、フォルダ名から編集が可能ですので、フォルダ名、アーティスト名、アルバム、曲と何を編集したいのかと目標をしっかり持ちましょう。
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⑤編集を行いたい項目にチェックをいてると、右上に項目が操作できるようになります。
・操作項目:make/move/copy/delete/rename/tag.edit
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各階層ごとに出来る出来ないがありますので、実際にやってみてください。   

<ファイルコピー・移動(fidataのみ)>
おおよその方が、使用されるのは一台だと思いますが、例えば追加でfidataを導入されたときに、通常はパソコンを使用してファイル移動を行いますが、このアプリを使用するとfidataどうしであれば移動が可能です。
①左下のサーバーを選ぶところをタップします。
②「ファイル操作」をタップします。
・使用中のfidata製品が表示されます。
③コピー・移動を行いたい楽曲が入っているfidataを選びます。
・フォルダ、アーティスト、アルバム、曲とどれをコピー・もしくは移動するのかを選択します。
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④画面右側にコピー・移動先のfidataを選びます。
・この時に、移動先の階層に気を付けて下さい。
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⑤コピーを貼り付けたい階層まで行き、右上の「paste」をタップします。
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以上でコピーが始まります。

<アーティスト情報>
CDjournalのデータベースと連動して、アルバム情報、アーティストプロフィール、ディスコグラフィー等を見ることが出来ます。
私個人的にはとても嬉しい機能です。アーティストの歴史やどんなゲストが参加している等を確認できます。

①再生中のジャケットの横にあるアーティスト名をタップします。
・CDjournalに情報がないものに関してはweb検索に切り替わります。
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②このアルバムに関する項目がつらつらと出てきます。
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③見たいアルバムをタップします。
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④アルバム情報、アーティストプロフィール、ディスコグラフィー
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今後、fidata appの機能が充実し、ストリーミングサービスや、各配信サイトと連動するようになれば、ここから新たに音楽を聴くことが出来るようになるやも知れません。

<ランキング>
この機能もCDjournalと連動して、邦楽・洋楽・テレビ/アニメ・ジャズ・クラシック・イージーリスニングの各ランキングを見ることが出来ます。
新しい音楽に疎くなってきた今日この頃です。なかなか、昔ほどCDショップにもいきませんし、今、どんなアーティストが人気なのかを知るにとても便利です。

①トップ画面左上にある項目を動かしますと、一番端にある「ランキング」をタップします。
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②各ジャンルのランキングが表示されますので、知りたいジャンルを選びます。
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以上がfidata Music Appの機能です。
とても良くできたオープンホームアプリだと思いますし、今後、今以上に機能が充実していくと思います。
他にもレイアウトを変えられたり、musicseverの容量を確認することもできます。
オープンホームとしてお使い頂けますが、基本的にはfidataを操作するために作られているため、fidataでしか使用できない機能はありますが、これからの再生アプリとして主流になっていく可能性はあります。フリーソフトですので、是非、皆様お試し下さい。
Dynamicaudio 5555 天野
amano@dynamicaudio.co.jp
03-3253-5555

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2018年1月 1日 (月)

新年のご挨拶 4F

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2017年12月31日 (日)

★H.A.L.3 News★<年末年始のご案内>

★H.A.L.3 News★

<年末年始 営業のご案内>

皆様こんにちは。
ダイナミックオーディオはこの年末年始は下記の通りに営業致します。

12月31日(日曜日) 10:00~15:00まで営業
1月1日・2日・3日 お休みを頂きます。
1月4日(木曜日)  10:00~20:00 通常営業

4FH.A.L.3スタッフ
島  4日~
天野 5日~


さて、4Fに展示しているオーディオ機器類で今年一年を振り返ってみましょう。

まず、今年一年を振り返りますと、象徴的なのは相変わらずの人気を誇ったCHORD DAVEの存在です。
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DAVEは一昨年のインターナショナルオーディオショウで発表されてから、4Fでの展示が始まったDACですが、今年一年を通して、お客様からのご要望が最も多かった製品ではないでしょうか。脅威的なのは、このデジタル戦国時代において、二年の月日が経っても未だに人気が衰えないということです。実際に使用されているユーザーのインターネットへの書き込みや雑誌での評判の良さもありますが、二年もの間、人気が保たれているのはなぜでしょう。私天野が思うには、この数年続いたデジタル技術競争が実用的なところで、ある程度収まったのではないではないかと思われます。その先にあるものは、スペック主体ではなくアンプやスピーカーと同じように、メーカー独自の音色・デザイン等のキャラクター/個性が重要になってくるということです。

似たような例を挙げますと、4Fで展示を行っているフランコ・セルブリンのAccordoも同じです。
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このスピーカーも早いもので、発売から7年程が経とうとしています。シリアルNo,4のデモ機がここ4Fに来てから本当にたくさんの方にお納めさせて頂きました。
今年一年だけでも、数ペアの納品実績があります。発売開始から7年ですよ!理由は簡単で、Accordoにしか出せない音があるからです。こういったところがハイエンドオーディオの面白さだと思います。

さて、DAVE、Accordoのほかにも、注目したい製品があります。

まずは、LUXMANが輸入を始めたフランスのスピーカーメーカーのFocalです。
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Focal自体はこれまでも、日本に扱いがありましたし、世界で見ても自社開発自社製造の規模という面では指折りのメーカーです。
言わずと知れた日本のメーカーであるLUXMANが輸入を行ったことによって、今後、より皆様にお楽しみ頂けるようになりました。また、価格も見直されて、これまでの定価よりもかなり良い形でご紹介できます。ダイナミックオーディオでは早速数機種の展示を行って皆様のご試聴をお待ちしています。

そして、つい先日展示が開始となった日本スピーカー界の雄、ダイヤトーンです。
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三菱のダイヤトーンといえば、過去に数々の名器を輩出して、今でもリファレンススピーカーとして使用されている方も多いのではないでしょうか。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、実はダイヤトーンは、今回の新製品の前のモデルも直販にて販売していました。今回、三菱の中での担当部署と方針が変わったということで、私たちも扱えるようになりました。久しぶりのダイヤトーンを現在、いろいろ鳴らしこんでいますので、ご興味おありの方は是非4Fまで!

Sonufaber Hogame traditionシリーズも今年の登場ですね。
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ソナスの人気シリーズHomageシリーズのうちAmati/GuarneriにSerafinoが加わりました。Homageシリーズはソナスの中でもかなり重要なポジションです。それが一新されたということは、今後のソナスに対する注目度も変わっていきます。

ネットワークプレーヤーでは、ESOTERICのN-01が登場しました。
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DELA、fidataの登場で、ネットワークプレーヤーの必要性が少し薄くなったよう思われる中、満を持して発売となったN-01。ネットワークプレーヤーとしても、DACとしても国産のトップエンドとして、注目を集めました。これから他の国産メーカーからも、こういった製品が多く出てくれることを期待したいところですね。

4Fのイベントでは、すでに3回行っている「ANALOGFESTIVAL」が好評です。
デジタルが盛んになるにつれて、比例するように、人気が最熱されてきたアナログの世界。こちらも国産のテクダスAir Force3がいよいよ登場となり、アナログ需要に拍車がかかりました。カートリッジやトーンアームも続々と新製品が出ていますし、2018年もアナログの世界から目が離せません。
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今年も沢山の面白い製品が登場しましたし、4Fがリファレンスとしてご紹介しているB&Wも元気よく音楽を奏でています。

2018年も、どんどん皆様に楽しいオーディオをご紹介していきたいと思いますので、Dynamicaudio 5555 4Fをよろしくお願い致します!

皆様が素晴らしい年をお迎えくださるよう、お祈りしています!

Dynamicaudio 5555 天野
amano@dynamicaudio.co.jp
03-3253-5555

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2017年12月 9日 (土)

★天ノ視点★-MQA-

★天ノ視点★-MQA-

皆様こんにちは。
いよいよ年の瀬も近づいてきましたね。

さて今日は、先日行ったMERIDIANのULTRA DACでご紹介があったMQAに関して少しご紹介したいと思います。

Mqa_logo

≪なぜMERIDIANの試聴会でMQAを?≫
まず、MQAはMWRIDIANの創業者であるボブ・スチュアート氏が主体となり開発された新しいデジタルフォーマットです。
そのため、MERIDIANの製品はMQAに純粋に対応していると共に、MQAに対して、最も理解の深いメーカーとしてご紹介を致しました。

≪MQAって?≫
そもそもMQAってなんのこと?という方もいらっしゃると思いますが、MQAはFlacやWAV、MP3と同じように、デジタル音楽情報のファイルフォーマットです。
その中で、MQAの特異性を簡単にご紹介致します。

■三種類の圧縮方式■
ファイルフォーマットは大きく分けて三種類の形式があります。
・非圧縮 WAV AIFF
・可逆圧縮 FLAC ALAC
・非可逆圧縮 MQA MP3 AAC OggVorbis WMA

ちょうどよいので、各種フォーマットも含めて、それぞれを簡単にご紹介したいと思います。

◇非圧縮◇
音楽自体の圧縮を行いません。そのためPCMの中では最も高音質が見込めます。逆に、WAVに関してはジャケット等のタグ情報がつけられない等の不利点がありますので、ある程度、自己管理のできるかたにおすすめです。(現在では徐々に改善されて来ています)また、ファイルサイズが最も大きくなりますので、ストレージの容量に不安がある方にはおすすめできません。
WAV…WAV、またはWAVEはWindowsのファイル形式
AIFF…Macファイル形式

◇可逆圧縮◇
おそらく、ハイエンドオーディオの中では現在最も使われているファイル形式ではないでしょうか。保存時は圧縮された状態で、再生時に非圧縮状態に戻すという方式です。
ファイルサイズは60%~70%と言われ、WAV程ではありませんが、しっかりとした音質と安定した使用が出来ます。
FLAC…Windowsのファイル形式(4F推奨)
ALAC…Appleロスレス Macファイルの形式

◇非可逆圧縮◇
圧縮した状態で保存され、そのままを再生する方式です。世間一般的に最も使われているフォーマットで、大手配信サービス(iTunesやストリーミングサービス)では、この形式で配信されているものがほぼ全てです。ファイルサイズは非圧縮の10%~20%ととても小さく、多くの楽曲を保存することが出来ます。しかし、音質は非圧縮や可逆式に比べるとかなり落ちますので、音質を優先されたい方にはおすすめできません。
MP3…最も多く活用されているファイル形式。ほぼすべての再生機で対応されています。
AAC…MP3の後継フォーマット。MP3よりも多少ファイルサイズが大きく、音質の向上が見込める。
OggVorbis、WMAに関しては、ほぼ使われませんので、また別の機会に…。

<非可逆圧縮…MQA>
上記のように、MQAが属する非可逆圧縮はファイルサイズを小さくする変わりに音質の劣化が著しく、ハイエンドオーディオを楽しむ方の多くはこの形式を避けます。しかし、逆に言えば、ファイルサイズが小さく、高い音質を確保することが出来れば、それに越したことはありません。MQAはMP3やAACに比べると、多少ファイルサイズが大きくなるものの、特質な技術を用いることによりFLACやロスレス同等の音質を確保することが可能になりました。つまり、MQAを最も簡単に言ってしまうと「高音質でファイルサイズが小さい」となります。

<MQAの技術>
MQAはまず、音楽の「時間軸」に着目をしました。以下MQAパンフレットより↓↓↓
Mqa4
アナログ音声をデジタル信号に変換するとき、時間軸の「音ボケが生じ、過渡的な音に滲みが生じることになります。その結果、ひとつひとつの音がどこから来ているのか、厳密には聞き取れなくなります。録音された音楽がライブと比べて平坦に聞こえるのはこのためです。MQAはこうした時間軸の「音ボケ」、滲みを排除し、これまでに聴いたことがないような3Dなサウンドを再現します。
MQAは新たな符号化技術により、24bit/192kHzの音声波形と比べ、時間軸の音ボケの原因となる、前後の数百μ秒に及ぶリンギング(ノイズ)を約10分の1以下に抑えています。

<音楽の折り紙>
時間軸に関することもさることながら、MQAで特筆したい技術として、音質を落とすことなく圧縮を行うということです。
◇音楽の折り紙のプロセス◇
Mqa1
①超高域のコンテンツ(C)をカプセル化し、(B)のノイズフロアの下に移動します。
②高音域情報(B)をロスレスで圧縮し(A)のノイズフロアの下に移動します。
Mqa2
③(A)はWAVやFLAC等の音楽ファイル機器で再生が可能です。このとき高域成分(B)と(C)は再現されませんが、CD音質以上で再生可能です。
Mqa3
④MQA対応機器では、録音されら音源全体が展開され、マスター・クオリティのパフォーマンスが再現されます。

以上が、MQAの技術を簡単にご説明したものになります。
本当はもっと色々なことをやっていると思いますが…

<MQAの活用について>
そして、MQAがなぜこれほど、注目されているかというと、世界中の音楽を聴く環境が変わってきているからです。
今、音楽を聴く方法として主流になってきているのが、ストリーミングサービスです。
月額いくら、もしくは年間、永久ライセンスを買って数万曲を聴き放題というサービスです。
日本でもAppleが行っているAppleMusicやSpotify、Amazon Music Unlimited、レコチョクBest等があります。
ストリーミングサービスで音楽を聴くとき、ほとんどの配信サイトがmp3やAAC等の非可逆圧縮が採用されています。
これは、ファイルが大きくなり、音楽が途切れたり止まったりすることを避けるためです。
しかし、高音質を望む声は世界中にあり、MQAの登場により、これらの改善が具体的なものになってきました。
今後、MQAがもっと世界中に広まることにより、ストリーミングをより良い音で楽しめるようになるかも知れません。
もちろん、一曲一曲、もしくはアルバム事にダウンロードして楽しまれている方も、ファイルサイズを小さくしていい音が楽しめるようになるかもしれません。

<MQAの音>
最後にMQAの「音」についても少し触れておきましょう。
上記でも書いている通り、MQAの技術として時間軸にメスを入れたところが大きいです。特に、アナログ音源(楽器や人の声、ライブ録音)をAD/DAするにあたって、時間軸の「音ボケ」を排除することによって、より正確な音色を表現することが出来ます。イコール音楽の生々しさが出ています。FLACと比べると少し中域がきらびやかになる傾向にあるのかと思います。
なので、私の勝手な感想ですが、デジタルで作られた打ち込み系の音楽に関してはそれほど大きな変化は感じられませんでした。
「音」に関する事のみですが、すべてがすべてMQAを採用したほうが良いということではないと思います。

<MQA対応DACが必要?>
もちろんMQAをそのまま再生するためには、MQA対応の製品を持つ必要があります。しかし、ひょんなことからMQAの音源を手に入れてしまっても問題ありません。MQAに対応していないDACやネットワークプレーヤーを持っている方でも、FLACとして再生することが出来ます。純粋なFLACよりも音質は下がりますが、フィルサイズを考えてMQAを購入されて、今後、MQAがもっと盛んになったときに、導入されるのもよいかもしれません。


長々と書いてしまいました。。。。
私も偉そうに書いていますが、それほど詳しくはありません。。。。。
MQAは現在、MERIDIANやMYTEK DIGITAL、そして、日本ではESOTERICやTechnics、SONY、Pioneer、ONKYO、TEAC等が続々と対応して来ています。

Mqa5
メーカー、音楽配信元がもっと増えてくれば、これからの音楽を楽しむ環境がもっと変わるかもしれませんね。

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2017年11月30日 (木)

★天ノ視点★-Meridian ULTORA DAC-

★天ノ視点★-Meridian ULTORA DAC-

皆様こんにちは。
ここ数日、少し暖かくて、コートにマフラーだと少し汗ばんでしまいますね。

さて、12月3日(日曜日)にはこんな試聴会を予定しています。
-Meridian ULTORA DAC 試聴会-
Sityoukai_1
2017年12月3日(日)開催!
13:30~16:00(開場13:00)
定員数:18名(先着順)
≪Special Guest≫
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オーディオ評論家
麻倉 怜士 (あさくら れいじ) 氏

オーディオ評論家の朝倉氏をお迎えして、自身もご愛用中のMeridian ULTORA DACについて語って頂きます。
ご参加希望の方は、専用webサイトから、もしくはこちらまで↓↓
メール表題にコピーしてお送り下さい。
・「Meridian ULTRA DAC試聴会」
メール本文に以下の内容を記入し、お送りください。
・お客様氏名
・お電話番号
・ご参加人数
島  shima@dynamicaudio.co.jp
天野  amano@dynamicaudio.co.jp
お電話でのお申込み
03-3253-5555 4F 島、天野まで

さて、試聴会に先立ちまして、私天野がULTORA DACについて少しご紹介致します。

≪Meridian≫
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Meridianは英国に拠点をかまえる、オーディオメーカーです。
特に、デジタル関連の製品に関しては、独自の思想をもっていて、時代に先立った技術や製品を輩出しています。
現在LINNでも行っているスピーカーにDACとアンプを搭載して、完全デジタル伝送を行ったシステムや、DAC内臓ヘッドフォンアンプ、そして、現在ハイレゾの新しいフォーマットとして世界中から注目されている「MQA」に携わったことでも有名です。
今年で創業から40周年という老舗メーカーですが、過去、日本ではハーマン、アクシス、パオニア、エレクトリといった大手メーカー・商社が手掛けておりました。
数年前、日本での扱いが終了していましたが、現在の輸入元であるハイレス・ミュージック(株)が新たに、輸入をはじめ、改めて注目を集めています。

≪ULTORA DAC≫
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Meridianは上記のように、システムのご提案から、DAC内臓ヘッドフォンアンプまで幅広く展開を行っているメーカーです。その中で、ハイエンドシステムにも力を入れていて、今年発表したのが、フラッグシップDACとなるULTORA DACです。デジタル製品に強いMeridianにおいて、このDACの存在はことさら大きく、このDACがこれからのMeridianの根本となることはまちがいありません。では、このDACの注目点をご紹介しましょう。まずは多彩なデジタル入力です。
●USB×1系統 :384kHz/24bit DoP128(5.6MHz DXD(352.8kHz/24bit)
●Eather net(LAN) 1系統 :後ほどご説明
●バランスXLR 2系統:44.1kHz to 192kHz/24bit DoP64
●BNC(75Ω)2系統:44.1kHz to 192kHz/24bit DoP64
●同軸S/PDIF 2系統:44.1kHz to 192kHz/24bit DoP64
●光 TOS 2系統:44.1kHz to   96kHz/24bit
今では、デジタル入力としてはUSBにミュージック・サーバーやPCを接続して楽しまれている方が多いと思われますが、それだけではなく、CDトランスポート等にもしっかり対応した使用になっています。また、LANを入力することで、Sooloos機能で独自のサーバーソフトを使用して音楽を鳴らすことが出来ます。
続いて、アップサンプリング機能です。
内部のデジタル処理にて768kHz or 705.6kHz/24bitまでアップコンバートを行います。アップコンバートは昔から色々なメーカーで行われてきました。しかし、アップコンバートすることによって、もともとのCDの音が変わってしまうこともあり、人によっては好まれないこともありました。しかし、デジタルに関する進歩が著しい昨今では、その技術も進化していて、純粋に性能が高くなるような印象を持つ製品が多くなり、お客様にも自信をもってご紹介できるようになりました。
最後にデザインについても少し触れておきたいと思います。
一見、古めかしくも見えるデザインです。Meridianはフラッグシップ級のDACには、多少の変化はあるにしても、大枠はこのデザインを採用しています。現輸入元のハイレス・ミュージック担当者曰く、「長く愛用して頂けるデザイン」とのことです。奇抜なデザインは、その時はとても気にいったとしても時代が変わるとどうしても飽きが来てしまいますが、シンプルで少し武骨なデザインは、今、手にしても、20年先に手にしても、変わらず愛用することが出来るやもしれません。

≪MQA≫
Mqa_logo
ULTORA DACをご紹介する上で、MQAの存在は外すことが出来ません。MQAはMeridianの創業者であるボブ・スチュアート氏が主体となり開発された新しいデジタルフォーマットです。Meridianはもとより、今後発売されるDACにMQAが純正対応されているかもDAC選びの一つの項目になるやもしれません。では、MQAはどのようなものなのか、少しだけご紹介したいと思います。現在、デジタルフォーマットは大きく分けて非圧縮、可逆圧縮、非可逆圧縮の三種類に分かれます。MQAはこれらのうちMP3やAACと同じく「非可逆圧縮」に分類されます。つまり、もともとの音源を圧縮し、そのまま処理を行う方式です。それだけ聞くと、音質は悪くなってしまうように感じますが、ここがMQAの重要な部分で、MQAは可聴範囲外の部分を削除するのではなく、その部分を可聴範囲内に織り込むことで、通常の音質を損なうことなく、圧縮する方式を開発しました。これをMeridianでは「オーディオ折り紙」と表現しています。
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そしてファイルサイズは通常の非圧縮を100とした場合、MQAにすると約20程のサイズに圧縮することが出来ます。それでいて、音質が非圧縮や可逆圧縮と同等ということで世界中から注目を集めています。特にMQAの今後の活用として考えられているのが、ストリーミングサービスです。
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実は日本はインターネット環境がとても整備されていて、現在でも問題なく通信が可能ですが、FlacやWAVといったフォーマットをストリーミングで使うと、途中で途切れることがあります。それがMQAを使うことによって、より小さく、高音質なストリーミングが可能になる可能性が高いです。


…というような内容が、3日の試聴会ではもっと詳しく実演を踏まえて行われる予定です。
ULTORA DACはもちろんですが、ハイレゾ・MQAを始めとしたデータ再生・ファイル再生に関することのお話もあります。
これから始めたいと思っている方も、現在楽しまれている方もご参考にしていただける内容だと思いますので、お時間がある方はぜひご参加ください。

Dynamicaudio 5555 天野
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2017年11月25日 (土)

★天ノ視点★-「ファイル再生の基礎基本」-レポート

★天ノ視点★-「ファイル再生の基礎基本」-レポート

皆様こんにちは。
昨日からの雨も上がり、気持ちの良い秋晴れの秋葉原です。

さて、先週18日には、こんな試聴会を行いました。

ダイナミックオーディオ&オリオスペック共同開催
「第二回 ファイル再生の基礎基本」

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この試聴会は、4Fのデータ再生・ファイル再生の分野でとても協力して下さっているオリオスペックさんとの共同開催として行いました。
第一回目はダイナミックオーディオの近所にある、オリオスペックさんの店舗にて行われ、好評だったことも受け、ダイナ4Fのハイエンドシステムを使って行いたいというご要望を頂きまして、開催に至りました。

そして、この試聴会では、人気オーディオブロガー・評論家の「逆木 一(さかき はじめ)」氏に登壇して頂きました。

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その内容を端々ですが、ご紹介させて頂きます。

「第一部 音源の管理と構築・再生」
今回の試聴会は二部構成にて行いました。
第一部は一時間30分の時間にて、逆木氏にファイル再生の基礎となる音源の管理の方法や、リッピングに関する事をご説明頂きました。
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リッピングに使用したソフトは、おそらくハイエンドオーディオ界隈で最も使われているこのソフトウェア「dBpoweramp」です。このソフトの良いところは二つあります。まず音質面。
リッピングのソフトで音が変わるということを信じられない方もいらっしゃると思いますが実際に変わります。そして使用面。タグの編集、メタ情報の取得、リッピングの精度。いろいろなことを総合的に行えます。CDを取り込むだけであれば、無料のソフトが多々ありますが、多くのファイル再生を楽しまれている方が、有料のdBpowerampを使用する理由はそこにあります。

≪簡単なものだと思われているファイル再生≫
ファイル再生の良いところは、その手軽さにあると思います。タブレットを指で操作するだけで、再生ができて、数千曲、数万曲という膨大な情報を一括で管理が行えます。
そのため、CDやレコードよりも手軽で、簡単なものだと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。しかし、これは、音源を取り込み、しっかりと管理を行うことで、可能になります。

≪ライブラリを管理する≫
今回の逆木氏の説明では、このあたりの事を重点的にご説明頂きました。
CDを光学ドライブに入れるとdBpowerampがインターネット上にある情報を拾ってきて、勝手にタグを付けます。これが、バッチリ適切な場合もあれば、ユーザーが意図しない情報で表記される場合も多分にあります。最悪、情報が全くなく、unknown(不明)やVarious(その他)といった表記になることもあります。その時に、しっかり適切な情報に変えてあげることによって、後々音楽を探すときにとても楽になります。

たとえばマイケル・ジャクソンのスリラーをリッピングしたとき、Album Artist(アルバムアーティスト)、Genre(ジャンル)、Album(アルバム)、Year(年)、Artist(アーティスト)、Composer(作曲者)などの項目があります。
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この時重要になってくるのは、皆様がある程度規則性をもっていることです。ジャンル一つとってもスリラーの場合、考えられるのは「POPS、Pops、POP、Pop、ポップス、ポップ」などが考えられます。例えば、この時にユーザーが「ジャンルはすべて片仮名にする」と決めていれば「ポップス」となりますし、カラヤン指揮のベートーベン九番は「クラシック」となります。
これらに一般的な正解はなく、皆様が使いやすいようにカスタマイズします。これをほかの項目にも当てはめて最適なライブラリを完成させます。

≪保存先とファイル形式≫
そして、どこに音楽を保存するかも、設定してあげます。ちゃんと指定したフォルダに移行をしないと、どこに保存されているかが見るつからず、迷子になってしまいます。
これらの設定はdBpoweramp左下の項目で設定します。
Hires2_2
保存先の設定は「Path」の項目から設定できます。Path右側のSetを押していただくと、それぞれのファイルが出てきますので、そこから保存したい場所を選択していきます。
ファイルの形式も任意に変えることができます。ハイエンドオーディオでよく使われるのは、Flacで4Fもリファレンスで使用しています。これは皆様のこだわりによるところですので、より高音質を狙う方はWAVなどを選んでみてもよいかもしれません。
Pathの上にある「Rip to」の中から選ぶことができます。
Hires3

≪ジャケット情報≫
CDのジャケットは音楽を探すうえで、とても重要です。
光学ドライブにCDを入れた段階で、何かしらのジャケットはついてきますが、これが、適切なものでない場合は多々あります。または、ユーザーが意図していない内容のジャケットになってしまった場合は変更する必要があります。その場合、まず試して頂きたいのは、表示されているジャケットの右下にある三つの点をクリックして、「Choose from internet」を選んで下さい。
Hires4
インターネット上にあり、ほかの画像が表示されますので、ご希望のものを選んでください。それでも出てこない場合は、お使いのブラウザから画像検索を行って、探している画像があった場合はその画像をコピーして、dBpoweramp上のジャケット右下三つの点から「paste from clipboard」をクリックして頂くと張り付けることができます。さらにさらに、それでも出てこない場合はプリンターなどで、画像を取り込んで、同じように貼り付けます。ここまでのことを行うかどうかはユーザー次第ですが、例えば、サインが書いてあるもの等はその画像が欲しくなりますね。


主だったところではこのような内容でした。
ほかにも、リッピングの精度に関することや、コンピレーションアルバムをリッピングした場合などの説明もありましたが、まずは、やってみることから始まります。
繰り返しになりますが、タグ付けに関して正解はありません。皆様が使いやすいようにするのが一番です。人によっては、ジャンルをすべてアルファベットのA~Zにしている方もいらっしゃいましたし、コンポーザーを重点的に使っている方もいらっしゃいました。
皆様ならではのライブラリを作ってみるのも面白いかもしれませんね。
Img_0096


第二部では、4F担当島、オリオスペック酒井氏、アイ・オー・データ機器開口氏がデータ再生の仕組み・機材についてのことや、操作アプリに関することを話し、リッピング音源とハイレゾ音源の比較試聴などを行いました。リクエストタイムでは、第一部でお客様からお預かりしたCDをリッピングして、皆様にお楽しみ頂きました。
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特に、操作アプリのことろでは、アイ・オー・データ機器が開発している操作アプリのご紹介がありました。
現在、操作アプリとしてはLINNのKinskyやKazoo、LUMINアプリなどが現在、皆様がお使いになられているところだと思いますが、今回、国産初のOPEN HOMEに対応した操作アプリということで、注目を集めています。
基本的にはアイ・オー・データ機器が手掛けているミュージック・サーバーのfidata用のアプリとして発表されますが、他のミュージック・サーバーを使っている方や、ネットワークプレーヤーを使っている方も基本的な操作は行って頂けるということですので、期待値は高まります。ただ、fidataをお使いの方に関しては、アーティスト情報が見れるなどの機能がありますので、ミュージック・サーバーをお考えの方は、検討項目に追加してもよいと思います。
早ければ、年内の発表になるとのことですので、わくわくしながら待っていましょう。

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今回の試聴会は、オリオスペックとの共同開催ということで、初めてご来店される方も多くいらっしゃいました。
4Fの音色を楽しんで頂けたのではないでしょうか。

4Fが定期的に行っているNetwerkaudio/PCaudio TIMEでも、また今回のような内容を行うと思います。
今回のイベントは募集から3日で定員数に達してしまいましたので、泣く泣くご参加をお断りしてしまった方もいらっしゃいました。
次回の開催をお楽しみにして頂ければ幸いに思います。


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amano@dynamicaudio.co.jp

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2017年10月30日 (月)

★天ノ視点★-マラソン試聴会その後-

★天ノ視点★-マラソン試聴会-

皆様こんにちは。
28日(土)、29日(日)と弊社の秋の祭典「第41回マラソン試聴会」を開催致しました。
私天野も、27日の搬入から参加していて、4Fは三日間のクローズとなってしまいましたので、ご来店を予定されていた方にはご迷惑をお掛け致しました。
本日から通常営業に戻っておりますので、皆様のご来店をお待ち致しております。

「第41回マラソン試聴会」

Photo

ご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。
オーディオ、音楽共にお楽しみ頂けましたでしょうか?
もし、「もう少し聴きたかった」とか「別のジャンルで聴いてみたかった」という方は、是非ご連絡をください。
私天野がご用意できる製品でしたら、ご用意させて頂きます。

さて、今回のブログでは、私天野が気になった製品をピックアップしたいと思います。

STROMTANK S5000 定価¥5,500,000(別)

S5000
「超強力バッテリー駆動・クリーン電源」
数多くのハイエンドアンプがずらっと並んだステージにあって、ひと際、特異な存在感を放っていたのがこのSTROMTANKです。
「どこの超級アンプ?」と思ってしまうような外観ですが、製品としては、バッテリー駆動のクリーン電源です。
4Fも電源に関してはIsoTekのクリーン電源を使用してデモンストレーションしておりましたが、これはちょっと別格です。
もちろんお値段も550万円と超級ですが、あの会場において、この電源が及ぼす音質への影響は計り知れないものがありました。

TANNOY LEGACYシリーズ
Legacy
本ステージでADENを、ロビーでCHEVIOT、EATONを展示致しました。
人気シリーズの復刻という事で、注目している方も少なくないと思いますが、発売当時を知らない私天野でも、このスピーカーはいいなぁと思ってしました。
デザイン自体は、当時のモデルを彷彿とさせるもので、お好みあるかと思いますが、懐かしく思う方、ノスタルジックさに惹かれる方と様々お声を頂きました。
音色も、最新のB&WやMAGICO等とは全く異なり、TANNOYらしい雰囲気を持ちながら、充分なレンジの広さ表現し、楽しい音楽を聴かせてくれます。
最も大きなADENは人気が高いですが、個人的には、CHEVIOT、EATONのコンパクトさの中にあるブリティッシュの気品のようなものに何とも心惹かれました。

FOCAL
Focal
メインステージ、ロビー共に登場の多かったのがFOCALです。
以前よりニュースになっていますが、LUXMANが扱うことになり、今後、ダイナでも展示やデモンストレーションが増えてくるやもしれません。
メインステージでは各セクションにて、登場して、お客様から色々なご意見を頂いておりますが、中高域の華やかさ、低域の広がり等、FOCALならではの音色を楽しんで頂けました。
世界でも指折りのスピーカーメーカーが本格的に広まることによって一気に人気が高まるかもしれません。新製品の発表も控えているとの事ですので、これからのFOCALに注目です。

SonusFaber
Sonusfaber_2
今回のマラソン試聴会で目立ったスピーカーと言えば、Sonusfaberではないでしょうか。
4FではIL Cremonase、6FではLilium、7FではAmati Tradition、私天野もスピーカー10選の中でAmatiをご紹介させて頂きました。
Traditionシリーズの登場を皮切りに、上位モデルがまた注目され始めました。4Fでは、TraditionシリーズのGuarneriを展示していますので、随時ご試聴ご予約お受付中です。



他にも、B&W、AVALON、MAGICO等のスピーカーメーカー、OCTAVE、CH Precision、Dan D'Agostino等アンプ、METRONOME、ESOTERIC、LINN等の入力ソース、ハイレゾ、レコードなど、多種のメーカー製品をご紹介しました。

これから、同業他社や各団体のオーディオイベントが全国で開催されると思いますが、しっかり試聴室で聞いて見たいといったご要望は是非ダイナミック・オーディオにお問合せ下さい。

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amano@dynamicaudio.co.jp
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2017年10月22日 (日)

★天ノ視点★-マラソン試聴会-

★天ノ視点★-マラソン試聴会-

皆様こんにちは。
ここ数日、冷たい秋雨が続き、上着が手放せなくなりました。
さて、今月最終週の28日・29日は弊社の秋の祭典「第41回マラソン試聴会」を予定しています。
入場は無料ですので、お時間がございましたら是非お立ち寄りください。

第41回マラソン試聴会-VS(バーサス・サウンド)-

※当日会場にてお受付をさせて頂きますが、ご希望の方はご招待状をお送りさせて頂きますので、下記までお問合せ下さい。
Dynamicaudio 5555 天野
amano@dynamicaudio.co.jp
・ご住所・ご連絡先・お名前

さて、今回のマラソン試聴会のメインテーマは「VS(バーサス・サウンド)です。
様々なテーマで比較、対決、実演をもとにオーディオの真の価値に迫っていきます。

今年も、私天野は、当フロア担当の島のアシスタントとして参加させて頂く他、「スピーカー10選」というステージにて、二機種のスピーカーをご紹介させて頂きます。
このステージでは、プレーヤー・アンプを固定して、注目のスピーカー、おすすめのスピーカーを10ペアご紹介致します。
まさに、今回のメインテーマである比較試聴に沿った内容ですので、是非、お楽しみ頂ければと思います。

さて、私天野がご紹介を致します二機種はこちら↓↓↓

B&W 800D3 PianoBlack \4,500,000(別/ペア)

SonusFaber Amati Tradition \3,600,000(別/ペア)

いずれも、4Fの定番メーカーで、多くのお客様がご興味を持たれている、まさに、現在スピーカーの代表格ではないでしょうか。

このブログでは、マラソン試聴会に先立ちまして、時間の都合上マラソン試聴会ではご紹介しないと思われる、この二機種の天野的注目点をご紹介したいと思います。

≪B&W 800D3 PianoBlack≫
800d3_4 800d32_2
800D3はB&Wのフラッグシップモデル・50周年モデルとして一年前に発表したモデルです。
天野的800D3の注目点はその強度です。B&Wの内部の設計はマトリックス構造と呼ばれ、筐体内部に発生した音と空気の流れを理想的なものにしています。
これは、かつて人気を博したマトリックスシリーズから受け継がれてきて、新シリーズが発表されるたびに進化を遂げてきました。
私個人的に、D3シリーズにて、最も音質に影響しているのはこのマトリックスではないかと内心思っている程です。
簡単に言えば、前期SDモデルよりも、使用される部品の数を減らし、一つ一つの強度を高め、結果的にこれまでのマトリックスよりも、スムーズな空気の流れを作ると共に、共振による音質の変化を極力なくすことで、SDモデルを超える再生能力・正確な再現性を得ることが出来たのではないでしょうか。
言うは簡単ですが、これは、50年間培ってきたB&Wのスピーカーに対する豊富な知識と大手スピーカーメーカーならではの技術力が成した結晶と言っても過言ではありません。
D3シリーズは形状やユニット類の変化・進化にどうしても目が行ってしまいがちですが、こういった内部の構造も音質に多大な影響を与えるものだと、改めて感じさせられるスピーカーです。

≪SonusFaber Amati Tradition≫
Amati Amati2
ソナス・ファベールの代表シリーズHomageの最新作です。
天野的着目点は足元。エラストマー・サスペンション構造のスパイクが採用され、サイレントスパイクとダンプシェルフが連結されている事です。
フローリング、畳、コンクリート等、お部屋によって床の素材は変わります。ご承知の通り、スピーカーは足元によって音が変わります。
ソナスはそれら、異なる環境においても、しっかりスピーカーのポテンシャルを生かせるように工夫してきました。分かり易い所では、Guarneriは歴代、足元に御影石や大理石を使用してきました。これは、スピーカー自体を安定させる目的ですが、これによって、畳でもフローリングでも、ある程度スピーカー自体のパフォーマンスは生かすことが出来ます。もちろんそれでもオーディオボード等を使用すると音色は変わりますので、完全なアイソレートではありませんが…。このサスペンション構造のスパイクを採用している事と、ダンピングシェルフが連結されることによって、ある程度、どのような環境下においても、Amati Traditionの良さを損なうことなく鳴らすことが出来ます。もちろん、インシュレーターやボードでの変化はありますので、ご使用中、もしくはご購入を検討されている方には使用をお勧め致します。


先にも、書きましたが、この二機種は現代を代表するスピーカーで、皆様の注目も高いと思います。
各雑誌でも評価が高く、私なぞがご紹介するまでもないやも知れませんが、皆様に楽しんで頂けるようデモンストレーションさせて頂きますので、是非ご来場ください。


また、現在、各担当者がマラソン試聴会の内容や選曲を進めています。
4F担当としては、デジタル・アナログ、両面からオーディオの楽しさ、新製品等をご紹介致します。
天野的注目は何と言っても、日本が誇るハイエンドレコードプレーヤーのTechDASが新しく発表した「Air Force5」です。
バキューム方式等を採用したTechDASのエントリーモデルです。
アナログ界を震撼させたAir Force ONEから幾数年が経ち、いよいよ、普及モデルが登場、皆様にご紹介が出来ます。

問題は、あのステージで、緊張のあまり、針を飛ばさないか…
思った以上に手が震えるんです!あれ!

という事で、皆様のご来場を心よりお待ち致しております。

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2017年10月 5日 (木)

★天ノ視点★-ナスペック試聴会-

★天ノ視点★-ナスペック試聴会-

皆様こんにちは。

今週末は土・日・月の三連休ですね。

三連休最終日にはこんなこんな試聴会を予定しています。

「ナスペック試聴会」
2017年10月09日(月/祝日)開催!
14:00~16:00(開場13:30)
定員数:18名(先着順)

今回のナスペック試聴会の見どころは、何といっても、モニターオーディオ本国のアジア・セールスマネージャーを担当しているシルバイン氏にモニターオーディオの魅力について語って頂く事、そして、シルバイン氏と、当フロア担当の島との対談です。
メーカーと販売店が考えるスピーカーのあり方について話し合って頂きます。

さて、私天野的に注目しているのは、act2にて予定している「4F担当&商社担当によるIsoTekの実演」です。
4Fの電源環境へのとてもこだわりを持って取り組んでいます。
数か月前には電源試聴会なるものも開催に、多くの方にご来場いただきました。

そんな、4Fの電源に大きく影響しているのがIsoTekです。
エントリーモデルのEVO3 AQUARIUSと中堅機のEVO3 SIGMASを常設展示し、常に皆様にご紹介をしています。

そんなIsoTekですが、先日行われたインターナショナルオーディオショウにて新製品の発表がありました。

EVO3 TITAN ONE 価格\未定
Titan_one
パワーアンプに使用するハイクラス機として、TITAN、SUPER TITANがありますが、それらの流れを組む製品として登場したTITAN ONE。
モノラルのパワーアンプに使用することを主として開発されているとの事です。
私もまだ音を聴いたことが無い製品ですが、今回の試聴会に持ってきて頂くことになりました。

是非、皆様の耳で、この製品に効果を楽しんで下さい!

Dynamicaudio 5555 天野
amano@dynamicaudio.co.jp
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2017年10月 1日 (日)

★天ノ視点★-IASJ2017-

★天ノ視点★-IASJ2017-

皆様こんにちは。
昨日から、有楽町の国際フォーラムでは、インターナショナルオーディオショウ2017が開催されています。
私天野も、本日の午前中に参加してきました。

その中で気になった商品をいくつかご紹介したいと思います。

TechDAS Air ForceⅤ(ファイブ) 予価\980,000(別)
Photo
日本のハイエンドレコードプレーヤーAir Forceシリーズの最新作にして末弟のAir ForceⅤ。
ついに、あのAir Forceの中で100万円を切る価格のプレーヤーが登場しました。
詳しい仕様内容は今後、ご紹介していきたいと思いますが、バキュームシステムを搭載した駆動システムがいよいよ本格的に…。

PLAYBACK Design SACD/CDトランスポート&DAC(参考出展)
Photo_2
デジタル製品の雄PLAYBACKからいよいよフラッグシップシステムが発表されます。
本日現在では、プロトタイプという事で、型番・価格が発表されていませんでしたが、あのPLAYBACKですから、これは期待が高まります。これまで、PLAYBACKプレーヤーのメカニックにはESOTERIC社のVRDSが採用されていましたが、今回からはDENON社製のメカが採用されています。これがどのように音質に影響するのか…、そして、4Fとしては単体DACのクオリティがどのようなものか、本格的に日本国内で発表されるのは年末から、来年にかけてとの事です。

TANNOY LEGACY SERIES EATON \400,000(別/本)
Photo_3
かつての名器を復刻したTANNOYの新シリーズです。このEATON(イートン)の他にARDEN(アーデン)、CHEVIOT(チェビオット)が同時発売されました。既にARDENは当店2Fにて実演を始めていますので私も姿を見て、音色を聴きましたが、今回のインターショウにて最小モデルのEATONを見た時に最初に思ったのは「なんと愛おしい」でした。もちろんペア80万円のスピーカーをおもちゃのようには思いませんが、こう思わせてくれるスピーカーはやはりTANNOYなんですね。真空管アンプでゆっくりと鳴らしてあげたい一品です。

STUDIO FRANCO SERBLIN LIGNEA
Photo_4
4Fの定番スピーカーの一つフランコ・セルブリンのAccordo後、初めてとなるスピーカーです。
実は、現在、日本での扱いが正式に行われるかは決まっていません。
このLIGNEAはフランコ氏が没された後に作られたスピーカーになり、その是非を輸入元でも、決め兼ねられているのが正直な所ではないでしょうか。それだけフランコ・セルブリンという方の存在は大きいという事ですが、このLIGNEAが日本で扱いが始まるやも知れないという事に心が躍るのは私だけでしょうか。

YG Acoustics Sonja XV
今回のインターショウで最も評価を得たスピーカーの一つではないでしょうか。あまりの音色、皆様の熱心さに気後れして写真を撮ることが出来ませんでした…
今回のデモンストレーションではウーハータワーは使用せず、メインタワーのみの実演でしたが、圧倒的な情報量と音の厚みを感じました。年末から来年にかけて、YG旋風が起こるやも…


以上が、今回のインターナショナルオーディオショウで気になった製品達ですが、他にも、Technicsの新レコードプレーヤーや、オクターブのヘッドフォンアンプ、マジコの新シリーズ、新しくラックスマンが扱いを始めたフォーカル等、注目点は沢山ありました。
これから、私達ダイナミックオーディオのマラソン試聴会や、各種試聴会が続々と予定されていますが、これらの製品が登場して、皆様のオーディオ欲をより楽しませてくれると思います。

Dynamicaudio 5555 天野
amano@dynamicaudio.co.jp
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