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2018年1月12日 (金)

★天ノ視点★-fidataアプリ-

★天ノ視点★-fidataアプリ-

皆様こんにちは。
昨年末に、国産初となるオープンホーム型のアプリケーションがいよいよ登場しました。

その名「fidata Music App」。
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ネットワークプレーヤーを操作するアプリといえば、これまで主流だったのが、LINNのKinskyとKazoo、そしてLUMINでした。
使い慣れていることもあってか、Kinskyを最も使用していますし、お客様にもまずはKinskyをご紹介しています。

「オープンホームアプリって?」
ネットワークプレーヤーを再生する場合、ほぼ必ず必要になるのが、再生アプリです。
タブレットにダウンロードをして使用しますが、再生アプリとしては実は結構沢山あります。上記に三つの他にも日本の大手メーカーSonyやPionnerなんかも作っています。それぞれ使いやすくて、とても良くできたアプリケーションだと思いますが、根本的に自社の製品を操作するために作られているため、他社の製品で使うことが出来ません。4Fが現在主流で使用しているMusicSever(NAS)をUSBでDACに接続をして再生する場合は、オープンホームに対応しているLINN/LUMINを使用するしかありません。あとは有料のアプリ等もありますが、使い勝手として、有料のものよりもLINN/LUMINの方が良いためこちらをご紹介していました。しかし、LINNはKinskyのアップグレードを行わないことを決めていますし、KazooもKinskyに慣れている人にとっては少々扱いづらいアプリだと思います(…慣れの問題ですけど…)。LUMINは一定条件ではとても使いやすいアプリですが、ipadを持ち歩く方などは、その都度データの更新を行う野暮ったさがあります。
「fidataって?」
もうご存じの方も沢山いらっしゃると思いますが、fidatは日本のPC周辺機器メーカーのアイ・オー・データ機器が発表したmusicsever(NAS)のブランドです。
2015年の10月に初製品となるHFAS1を発表します。ライバル機であるDELAよりも一年ほど遅れての登場でした。
筐体、電源、アクセサリー等、ハイエンドオーディオ機器と同じように音質を追求して作られた製品です。

「アプリケーションの必要性」
なぜfidataが?と思う方もいらっしゃるかもしれません。本来こういったアプリはネットワークプレーヤー側が作るのが基本でした。しかし、上記にあるように、fidataは音楽再生機器としての思考が強く、一貫してfidataで音楽を楽しんで頂くことが大切と考えているようです。そのため、他社のアプリではなく、自社のアプリを作ることによって、fidata製品を使っている方はもちろん、それ以外の製品を使っている方でも音楽を気持ちよく楽しんで頂けるものを作りたいというのは必要性…というよりも必然的に作ったといったほうが合うやも知れません。

「fidata Music Appで出来ること」
では、このアプリで出来ることをそれぞれご紹介していきます。

<音楽再生>
再生アプリですからLINNやLUMINのように音楽再生として使用します。
最初の基本の画面でご紹介致します。(設定でレイアウトや背景等を変えることが出来ます)
再生画面はKinskyと同じように左側にサーバー、右側にレンダラー(プレーヤー)が表示され、サーバー画面からレンダラー画面のプレイリストに曲を入れてあげることによって再生が可能になります。
①画面左下のサーバーから使用するサーバーを選び、画面右下のレンダラーがら再生機器を選びます。
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②再生したいアーティスト・アルバム・フォルダー・曲等を長押しすると「一括プレイリスト登録」が出ますので、これをタップします。
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・この時に気を付けたいのは画面右側の項目です。 
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この項目は何かというと、選択したアルバムや曲をどのタイミングで再生するかという項目です。ちょっとご説明します。
[new]プレイリストの一番上に配置され、すぐに再生が始まります。
[now]プレイリストの一番下に配置され、すぐに再生が始まります。
[next]現在再生されている曲の次に配置され、現在再生されている曲の次に再生が始まります。
[later]プレイリストの一番下に配置され、順番が来次第再生が始まります。

④あとはプレイリストに入っている楽曲を楽しまれるだけです。曲は[shuffle]を使わない限り上から順次再生されていきます。
特筆して書きたいのは処理の速さです。
例えば、LINNのアプリは、各NASの中を見に行く場合、たまにジャケットが遅れて出てくる、もしくは出てこないといったことはありませんか?4Fでは、ジャケットがなかなか表示されないことや、古いタブレットだとアプリが止まってしまうなんてことも良くあります。それを回避するために、LUMINでは、NASの中の音源をアプリ上で記憶してスムーズな表示を実現していますが、一度ネットワークを外したり、新しい曲を追加すると、再度読み込みを行わないといけない等の難点があります。
fidata Music App(以後FMA)は基本的にはLINNのKINSKYを同じような仕様になりますが、処理が早く、タグ情報等がほとんど違和感なく表示されます。(ファイル自体に問題がある場合は別です)

<タグ編集(fidataのみ)>
ファイル再生を行うにあたって、必ずと言っていいほど必要になるのがタグ編集です。人によっては、割り切ってそのまま楽しまれる方もいらっしゃいますが、間違った表記やジャケットを別のものに変えたい人などはパソコンを使って編集をします。この機能はfidataのmusicseverを使っている方しかできませんが、PCを使わずにこれらの作業が出来るのは、とてもありがたいです。ちょこっとだけ操作方法をご説明します。

①左下のサーバーを選ぶところをタップします。
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②「ファイル操作」をタップします。
・使用中のfidata製品が表示されます。
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③編集を行いたいmusicseverを選びます。
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④項目を進めていき、編集を行いたいところで、画面中央上部の「編集」をタップします。
・この時に表記されるのはフォルダ事に表示されます。
・また、フォルダ名から編集が可能ですので、フォルダ名、アーティスト名、アルバム、曲と何を編集したいのかと目標をしっかり持ちましょう。
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⑤編集を行いたい項目にチェックをいてると、右上に項目が操作できるようになります。
・操作項目:make/move/copy/delete/rename/tag.edit
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各階層ごとに出来る出来ないがありますので、実際にやってみてください。   

<ファイルコピー・移動(fidataのみ)>
おおよその方が、使用されるのは一台だと思いますが、例えば追加でfidataを導入されたときに、通常はパソコンを使用してファイル移動を行いますが、このアプリを使用するとfidataどうしであれば移動が可能です。
①左下のサーバーを選ぶところをタップします。
②「ファイル操作」をタップします。
・使用中のfidata製品が表示されます。
③コピー・移動を行いたい楽曲が入っているfidataを選びます。
・フォルダ、アーティスト、アルバム、曲とどれをコピー・もしくは移動するのかを選択します。
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④画面右側にコピー・移動先のfidataを選びます。
・この時に、移動先の階層に気を付けて下さい。
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⑤コピーを貼り付けたい階層まで行き、右上の「paste」をタップします。
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以上でコピーが始まります。

<アーティスト情報>
CDjournalのデータベースと連動して、アルバム情報、アーティストプロフィール、ディスコグラフィー等を見ることが出来ます。
私個人的にはとても嬉しい機能です。アーティストの歴史やどんなゲストが参加している等を確認できます。

①再生中のジャケットの横にあるアーティスト名をタップします。
・CDjournalに情報がないものに関してはweb検索に切り替わります。
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②このアルバムに関する項目がつらつらと出てきます。
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③見たいアルバムをタップします。
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④アルバム情報、アーティストプロフィール、ディスコグラフィー
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今後、fidata appの機能が充実し、ストリーミングサービスや、各配信サイトと連動するようになれば、ここから新たに音楽を聴くことが出来るようになるやも知れません。

<ランキング>
この機能もCDjournalと連動して、邦楽・洋楽・テレビ/アニメ・ジャズ・クラシック・イージーリスニングの各ランキングを見ることが出来ます。
新しい音楽に疎くなってきた今日この頃です。なかなか、昔ほどCDショップにもいきませんし、今、どんなアーティストが人気なのかを知るにとても便利です。

①トップ画面左上にある項目を動かしますと、一番端にある「ランキング」をタップします。
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②各ジャンルのランキングが表示されますので、知りたいジャンルを選びます。
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以上がfidata Music Appの機能です。
とても良くできたオープンホームアプリだと思いますし、今後、今以上に機能が充実していくと思います。
他にもレイアウトを変えられたり、musicseverの容量を確認することもできます。
オープンホームとしてお使い頂けますが、基本的にはfidataを操作するために作られているため、fidataでしか使用できない機能はありますが、これからの再生アプリとして主流になっていく可能性はあります。フリーソフトですので、是非、皆様お試し下さい。
Dynamicaudio 5555 天野
amano@dynamicaudio.co.jp
03-3253-5555

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