OCTAVE 比較試聴会 レポート
10月14日(土)に開催させていただいたOCTAVE社製品比較試聴会ですが、お申込みが殺到してしまい、早々と予約を打ち切らせていただきました。
ご参加いただいたお客様へはこの場をお借りして深く御礼を申し上げます。
今回代理店の(有)フューレンコーディネートの協力でこれだけの商品数を用意することが出来ました。
この計画が持ち上がったのは、8月末ぐらいだったと思いますが、最初はフューレンコーディネートの要請ではありましたが、やるからには徹底的にやりたいということでこれだけの多くの機材を用意することとなりました。最初は時間的な面でも難色を示しておりましたが、私はある程度やりきる時間がありましたので強引にお願いした次第です。
これは正直CDでの再生ではなく、データ再生だからできたことと思います。CDの交換の時間を考えたらおそらく無理だったと思います。デモンストレーションには非常に重宝します。
それでは、当日のデモンストレーションの内容をご報告いたします。
第一部 プリメイン編
■ネットワークプレーヤー ESOTERIC
N-01 ¥1,400,000
■プリメインアンプ
OCTAVE
V70SE ¥830,000
OCTAVE
V110SE ¥1,100,000
OCTAVE
V80SE ¥1,540,000
まずはこの3機種を比較いただきました。
♪ I CAN SEE CLEARLY NOW Holly Cole Trio(アルバムDon't Smoke in Bedより)
♪ カルメン幻想曲 Allegro moderato ムター(アルバム カルメン幻想曲より)
まずここではお客様に好きなアンプをお選びいただきたく、挙手願いましたが、V110SEとV80SEにお好きなアンプが解れました。どちらかというとV80SEの方が多かったのですが、質感の違いと、音の好みでV110SEが良いと思われるお客様もいらっしゃいました。
この結果は私も同感です。V80からV80SE、そしてV110からV110SEという進化を遂げておりますが、私も音楽によってはV110SEの方が良いと思うことも多いです。
そこでV110SEとV80SEの絞って比較を行いました。
♪A Thousand Years Jackie Evancho (アルバム TWO HEARTSより)
今回SUPER BLACK BOX をご用意した理由としては、V110SE + SUPER BLACK BOX
の組み合わせになると¥1,530,000となりV80SEとほぼ同じ金額になります。
今度はV110SE+SUPER BLACK BOXがお好きというお客様が増え、逆転現象が起きてしまいました。
♪ドヴォルザーク: 交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」 第4楽章
ボルティモア交響楽団/マリン・オールソップ(指揮)(アルバム ハイレゾクラシックより)
最後はV80SEにSUPER BLACK BOXを装着して、比較をしていただきました。
V110SE + SUPER BLACK BOX VS V80SE + SUPER BLACK BOX (¥1,970,000)
最後はV80SE + SUPER BLACK BOX に多くのお客様の手があがりました。やはりオーケストラはスケール感が重要であり、SUPER BLACK BOXが質感と低域の安定感をプラスしてくれた結果ではないかと思います。
私の中でも納得のサウンドを出してくれました。
OCTAVEのSUPER BLACK BOXはやはり効果が大きいという結果。そしてV110SEとV80SEでは音の傾向が違うということがご理解いただけたのではないかと思います。
第二部 セパレート編
■ネットワークプレーヤー ESOTERIC
N-01 ¥1,400,000
■プリアンプ
OCTAVE
HP700 ¥1,700,000
■パワーアンプ
セパレートのサウンドをお楽しみいただくためにスピーカーをGuarneri TraditionからAmati Traditionに変更をさせていただきました。
まずは通常のV80SEをご試聴いただき、
プリ部分をHP300SE、パワーアンプとしてV80SEを使用し、ご試聴いただきました。
(合計金額¥2,480,000)
次にV80SEをプリアンプとして、パワーアンプをRE32Oに変更いたしました。
(合計金額¥2,990,000)
♪MOON RIVER Nicki Parrott(アルバム Fly To The Moon)
♪Aram Il'yich Khachaturian:Violin Concerto III. Allegro vivace
/ユリア・フィッシャー
(アルバム:Khachaturian, A.I.:Violin Concerto in D Minor / Prokofiev, S.:Viol
in Concerto No. 1 / Glazunov, A.K.:Violin Concerto, Op. 82より)
V80SEをお持ちだと想定して、プリアンプを変更するのが良いか、パワーアンプを変更する方が良いかということでの試聴になりますが、プリメインアンプ単体よりも良いという反応はありましたが、どちらが先が良いかという答えまではなかなか難しい判断になりました。
私個人的には質感、そしてOCTAVEらしさはプリアンプの変更になってしまいますが、パワーアンプ部がスピーカーをドライブしきれていない場合はパワーアンプの変更をお勧めしております。私も正直一長一短でしたが、それだけV80SEのクオリティが高かったということかもしれません。もちろんこの試聴ではケーブルも関わってきます。
すこし難しい比較だったと思います。
そこから
HP300SE + RE320 (¥2,390,000)
↓
HP700 + RE320 (¥3,150,000)
↓
HP700 + MRE220 (¥4,400,000)
という順番にご試聴いただきました。
♪夢であいましょう Diana Krall(アルバム TURN UP THE QUIETより)
♪展覧会の絵 キエフの大門
ドゥダメル(アルバム ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》より)
♪星に願いを Linda Ronstadt (アルバムFor Sentimental Reasonsより)
♪組曲《惑星》作品32: 第4曲: 木星 ズービン・メータ
(アルバム ホルスト:組曲《惑星》、J.ウィリアムズ:《スター・ウォーズ》組曲より
プリのグレードが上がるとどうなるか、パワーアンプがモノラルになるとどうなるか。非常に解りやすい試聴になったのではないかと思います。
特に最後パワーアンプをMRE220に変更した時のスケール感は圧巻だったのではなかと思います。
この試聴に関しては、OCTAVEならではという部分もありますが、同一メーカーであればこういった違いになってくるケースがあると思います。
プリアンプの役割、パワーアンプの役割。
今回はOCTAVEを例に上げさせていただきましたが、半ばグレードアップ試聴会という内容になっております。
ただその中でOCTAVEの音色と音楽性を感じ取っていただければと思っております。
2時間半の試聴会でしたが、皆様終始しっかり試聴してくれたのが本当にうれしい限りです。
最後は比較ではなく、音楽を1曲ゆっくり聞いていただきました。
♪Goodbye To Love Carpenters (アルバムSingles 1969-1981より)
この内容で5分の延長だけで済みました。
つなぎ替えはフューレンコーディネート マイケル花城氏、そして天野が行っており、スムースに進行することが出来ました。
私も非常に得るものが大きかった試聴会であり、またお客様もしっかりご参加いただけたことが本当にうれしい限りです。
改めてお客様、そしてフューレンコーディネートに御礼を申し上げたいと思います。
H.A.L.3 島