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2016年8月19日 (金)

★H.A.L.3 News★-YAMAHA NS-5000-

★H.A.L.3 News★-YAMAHA NS-5000-

皆様こんにちは。
ダイナミックオーディオの天野です。

連日のオリンピックで寝不足の天野です。
レスリング女子の皆さんすごいですね!柔道もですが日本の女性は強い…。
吉田選手は金メダルこそ逃してしまいましたが、堂々の銀メダル。テレビの前でもらい泣きしてしまいました。バトミントンの女子ダブルスの逆転劇も…!
4年後が今から待ち遠しい今日この頃です。

さて、それはそうと、YAMAHA NS-5000は皆様もう聴かれました?
ここH.A.L.3ではいち早く展示を始め、現在、鳴らしこみを進めています。
Ns5000
■21世紀のNS-1000M■
YAMAHAのNS-1000Mと言えば、オーディオファンの中で知らない人はいないぐらい有名な国産スピーカーの名器です。
民生用として皆様が使用される他、名立たるスダジオ等でモニタースピーカーとして高い評価を得ていたNS-1000M。
モニタースピーカーとしての再現性の高さやハイコストパフォーマンスを持つスピーカーとして、今でもリファレンスとして使用している方も多いのではないでしょうか。
そんなNS-1000Mがハイエンドスピーカーとして現代に舞い戻ります。
1000Mのコンセプトは残しつつ、YAMAHAのリファレンススピーカーにして現代ハイエンドスピーカーに相応しい音色を作り上げたNS-5000とは如何なるスピーカーなのか。
私天野なりに、このスピーカーの面白さをご紹介したいと思います。

□魅惑の30cmウーハー□
Ns50002_3
4FH.A.L.3はB&W802D3やTAD-E1をリファレンススピーカーとして皆様にご紹介をしておりますが、いずれのスピーカーもウーハーユニットは20cm程です。
これは、技術の進化と共に、大型ユニットを使用せずとも、十分な量感が得られるようになったことや、小型にすることによってより正確な動作やミッド・ツイーターとの連動制を求めやすくなった結果だと思われます。
実際、B&Wの800シリーズには、30cmユニットを使用した801というモデルがありましたが、三世代前から801の生産は行われていません。
B&Wは音楽に強いリアリズムを求めていますので、大型ユニットを使用した場合のリスクを避けたかったのだと私は思っています。
ではなぜ、YAMAHAは30cmユニットを使用したスピーカーにこだわったのか。
それは、まず、NS-1000Mの存在が大きいと思われます。
NS-1000Mも30cmコーンユニットを採用しています。
NS-1000Mが発売となった1970年代はJBL4343等に代表されるように大型ユニット・大型エンクロージャーのスピーカーの人気が大きくありました。
NS-1000Mも例にもれず、30mユニットを採用していて、高い評価を得ます。
しかし、1990年以降、スピーカーの小型化やユニットの小型化が進み、現在に置いて、30cm以上のユニットを採用しているスピーカーは各メーカーのフラッグシップ級の大きなスピーカーやJBL、TANNOYといった従来のスタイルを変えないメーカーに限られてきました。
もちろん、大型ユニットの魅力はあります。
小型ユニットとは違い、大きな面積で空気を揺らしますので、ゆったりと浴びるような音楽を楽しませてくれます。
このジレンマをどのように解消したのか。
それは「素材」ではないでしょうか。
今回NS-5000には日本生まれのZYLON(ザイロン)という素材をすべてのユニットに採用しています。
ザイロンの特徴は高強度性とスピーカーユニットに最適な弾性率を持つ日本生まれの繊維です。
30cmのユニットを搭載しているとは感じないスピード感を持ち、アタックのグリップ力があります。
それでいて、高面積で鳴らす迫力のようなものもあります。
これまでの大口径ユニットの魅力は残しつつ、現代ハイエンドスピーカーに必要とされる要素を持つ。
これがYAMAHAが作り出した新しい大口径ユニットの一つの答えなのだと思います。
さらに、NS-5000に搭載されているユニットには全てこの素材が採用されています。
Ns50003Ns50004
全てのユニットで同一素材を採用しているメーカーはハイエンドとしては珍しく、他ではなかなかお目にかかりません。
全てのユニットを同一にすることによってどのような利点があるでしょうか。
それは偏に、まとまりの良さではないでしょうか。
同じキャラクターを持つユニット郡はシームレスでストレスがありません。位相特性に優れ、まったく違和感のない音楽を奏でてくれます。
そして、ツイーター・ミッドレンジはダイヤフラムからエッジまでザイロンにするこだわりようです。
これが、NS-5000の最大の特徴だと私は感じております。

□アコースティックアブソーバーと直方体エンクロージャー□
Ns50006Ns50007
YAMAHAと言えば、ルームチューニング製品の調音パネルがあります。
元々は楽器のスタジオ等で使用されるアビテックスと言われる防音室から始まり、簡易的なものという事で、調音パネルが作られました。
これらの技術はこのNS-5000でも活躍をします。
スピーカー内部に付けられたJ字型共鳴菅は狙った周波数の定在波を除去します。
そして、それらは、NS-1000Mから引き継いだ直方体のエンクロージャーで使用することにより、より効果を得ることが出来ます。
直方体のエンクロージャーが超小型のスタジオになっているイメージでしょうか。
このアブソーバーで狙った周波数を打ち消すことによって、不要な吸音材をなくすことが出来たようです。
このあたりは、さすがと言いますか、音楽に関わる全般のことに携わっているYAMAHAだから出来た考え方だと思います。

□チャンバー□
Ns50005
ユニット背面に放射される不要音は、各社が処理・利用をして音色を作ります。
代表的な所で言えば、B&Wが採用しているアブソーバーチューブやバックロードホーンでしょうか。
今回NS-5000が採用している方式はB&Wの考え方に近いやも知れません。
しかし、B&Wのアブソーバーチューブは内部に吸音材を使用しているのに対し、NS-5000では、ツイーターとミッドレンジの背面に「R.S.チャンバー」というものを使用しています。
これは吸音材を使用していません。B&Wのアブソーバーチューブのようにユニット背面部の中央部から伸びたメインチャンバーで発生した共鳴のピークを、長さが異なる二本の共鳴菅で打ち消すR.S.チャンバーを装着しています。
つまり、エンクロージャー内部に限らず。ユニット背面の処理に関しても吸音材を極力使わず、本来の響きを重要に考えているという事だと思います。


他にも、塗装の仕上げは世界のYAMAHAならではのピアノ仕上げであったり、こだわりのシングルワイヤリングだったりとありますが、特筆したい所では上記にご紹介をした内容ではないでしょうか。


先にも書きましたが、4FH.A.L.3は、B&Wの800シリーズやTAD、Sonusfaber等、流線形のスピ―カーを多く扱っています。
その為、JBLやTANNOYのように直方体のエンクロージャーを持ち、尚且つ30cmの大口径ユニットを搭載したスピーカーを展示することはとても珍しいです。
是非、皆様にご試聴頂きたいスピーカーです。


4F H.A.L.3 天野
amano@dynamicaudio.co.jp
03-3253-5555

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