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2016年5月12日 (木)

天ノ視点-ハイエンドレコードクリーナー-

天ノ視点-ハイエンドレコードクリーナー-

皆様こんにちは。
先日のゴールデンウィーク中に行ったイベントの中にハイエンドレコードクリーナを集めて、皆様にご紹介したものがありました。
それ以来、お客様からレコードクリーナーに関するお問合せを頂いておりますので、ブログでもご紹介をしたいと思います。
昨今のレコードブーム再熱を裏付けるかのように、レコード関連は毎年多くの製品が発表になっています。
その中でレコードクリーナーも今の技術が用いられる等して、とても面白い世界がやってきました。

■レコードクリーナーの選び方は色々■
今回の試聴会では、各社の良い所も悪い所もご説明を致しました。
性能、機能、デザイン、価格と皆様が重点的に選ぶ要素があり、それぞれに良さがあったと思います。

■レコードを洗浄するだけにあらず■
頂上決戦となりましたHannl社のMELAとKludio社のCLN-LP200は洗浄の効果によって音質にも影響が出ていました。
それぞれの製品をご紹介致します。
今回はCP(コストパフォーマンス)、性能、独自性、洗浄力の4項目を私天野の「主観」で5段階評価したいと思います。
CP   価格に対する各項目の評価
機能  製品の機能や能力
独自性 自社独自の技術や素材
洗浄力 クリーニングの精度



VPI HW-16.5 \128,000(別)
Hw165
CP   ★★★★
性能  ★
独自性 ★
洗浄力 ★~★★

トップバッターは往年の名器、VPIのHW-16.5です。
今回ご用意をしたクリーナーの中で最も歴史があり低価格の製品になります。低価格だからと言っても程度は悪くありません。
構造や機能がシンプルなだけに、故障の心配も少ないですし、このクリーナーの役割としては、レコードを回転させて、バキュームする為だけの製品ですので、
洗浄液や洗浄ブラシ等はその他のメーカーのものを使用しても全く問題ありません。お好みの付属品をご使用頂くのも宜しいと思います。
しかし、バキューム時の音に関しては今回の中で最も大きいやも知れません。夜間の使用は控えたほうが良いかも知れませんね。


clearaudio Smart Matrix Professional \188,000
Smartmatrixpro_2
CP   ★★★★
性能  ★★
独自性 ★★
洗浄力 ★★~★★★

次にご紹介をしたのはclearaudioのSmart Matrix Professionalというクリーナーです。
レコードプレーヤー、アーム、カードリッジ等、レコードに関して総合的に展開しているメーカーclearaudio。
基本構造はVPIとそれほど大きくは変わりませんが、機能として逆回転が出来ますので、VPIよりも丁寧なクリーニングが出来ると思われます。
また、純正のクリーニングブラシはブラシではなく、フェルトのような質感のものです。これがなかなか良いです。
洗浄液は純正のものが出ています。VPI同様に純正のものでなくても良いと思いますが、まずは純正をお試し下さい。
他にも、デザインがシンプルで好印象です。お部屋に置くものですから、こういった所でもお選びになる方は多いと思います。


DRAABE Nessi Vinylmaster \400,000(別)
Nessie
CP   ★★★
性能  ★★★
独自性 ★★
洗浄力 ★★~★★★

前半最後にご紹介したのはスコットランドからのメーカーDRAABE(ドラーベ)です。
名前にもなっている首長恐竜Nessi(ネッシー)がロゴにあしらわれている事からも想像できますが、ネス湖の近くに会社があるそうです。
さて、この製品の特長は「半自動」という所です。VPI、cleareaudioはどちらかというと手動で行う製品という印象ですが、Nessiは逆回転、バキューム時間の長さ等が自動です。
洗浄液はあらかじめ、筐体の中に入れて置き、ボタンを押すことによってブラシから散布される形です。
クリーニング中、バキューム中は自動で逆回転になります。
しかし、機能対比で考えるとclearaudioの倍以上の定価になりますので、もう少し!という印象です。


KLAUDiO CLN-LP200 \700,000(別)
Clnlp200
CP   ★★★★
性能  ★★★★
独自性 ★★★★★
洗浄力 ★★★★~★★★★★

ハイエンドクリーナーの革命児KLAUDIOです。
今回の試聴会を行おうと思い立ったのはこの製品の登場があったからです。
特徴は何といっても、超音波による洗浄を行っている事です。
洗浄液は全く使用せず、精製水を介して超音波によってレコードの汚れを落とします。
これまでレコードクリーナーは洗浄液の良し悪しでも精度が変化したり、A面B面を同時にクリーニングすることが出来ませんでしたので片面に埃等が付着する可能性がありました。
CLN-LP200は縦入れ式で、A面B面を同時にクリーニングすることが出来ます。これにより、折角クリーニングを行った片面をどこにも触れることなく、使用することが出来ます。
また、最初の設定を行えば、クリーニング→乾燥まで、全自動で行いますので手間がかかりません。
設定は洗浄・クリーニング共に、0分~5分の設定が出来、汚れ具合に合わせて時間設定を行います。
しかし、全て良い面だけではありません。
まず、一度の補充約(精製水2.5リットル)で100枚ほどクリーニングすることが出来ると言われていますが、過去の経験上40枚~50枚ほどで精製水はかなり汚れます。
その状態の精製水にレコードを付けるわけですから、心情的にあまり良くはありません。
また、付属品のアダブターを使用することにより、10インチ盤12インチ盤をクリーニングすることが出来ますが、盤を固定する爪に部分に精製水が残ってしまう事もあります。
このあたりが改善するとかなり良いのですが…。


Hannl Mera EL Eco 24v \800,000(別)
Mera
CP   ★★★
性能  ★★★★★
独自性 ★★★★
洗浄力 ★★★★★

最強のレコードクリーナー…と勝手に私天野が思っているHannlのMeraです。
ハイエンドレコードクリーナーの代表格とも言えるこのクリーナーで落とせない汚れはあきらめて下さい。
圧倒的なクリーニング力と輸入元アンダンテラルゴが開発した洗浄液は最高の組み合わせです。
基本概念はVPIやclearaudioと同じで、ターンテーブルの上にレコードを置き、ブラシで洗浄するというものになりますが、Hannl独自のローリングブラシが効果を発揮します。
毛先を盤にしっかり密着させ、バキュームをするだけであれば、DRAABEと大きな違いはありませんが、このローリングブラシは基本的にレコード盤には触れません…正確には触れるか触れないかの微妙な所が理想的なポジションになります。このローリングブラシのイメージは滝つぼです。ローリングブラシの下で洗浄液が、滝つぼを作り、汚れを浮かすと共に、汚れを取ります。
さらに、通常のブラシでローリングブラシで取り切れない汚れを取り除きます。
CPを★3にしているのは、Meraの下位モデルのLimited B Autom 24VDCがあるからです、Limitedは基本的な洗浄力はMeraと同等ですが、Meraの場合クリーニング時のターンテーブルの速度と逆回転が手動で、お好みのクリーニングが出来るという利点があります。ここをどう捉えるかは皆様次第ですが、私個人的にはLimited Bで十分かなと感じてしまったのでこの評価です。しかし…何といいますか…レコードプレーヤーよりアナログっぽい感じです(良い意味で)


以上が今回の試聴会で行った製品達になります。
評価はあくまで、私天野の主観ですので、気になる方は実際にお試しになられたほうが宜しいかと思います。
やはり皆様気になるのはKLUDIOとHannlではないでしょうか。正直な所、一長一短ですし、どこを重要視するかで選択が決まると思います。
今後、もっと面白い製品が出てくるかも知れませんね。
本音を言えば、日本メーカーでこういった製品を作ってくれると面白いんですけどね…。

もし、興味をお持ちでしたら、天野までご連絡下さい。

Dynamicaudio 5555 天野
amano@dynamicaudio.co.jp
03-3253-5555

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