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2016年1月13日 (水)

上杉研究所フラッグシップ管球式プリアンプ「U BROS-280」のご紹介。

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プレーヤーやスピーカーと違ってアンプの役割、中でもプリアンプの役割を説明するのは難しい。もちろん大きくは入力切り替えとボリューム調整ということになるのですが、レコードプレーヤーにCD、カセット、チューナーと多くのソースが存在していた以前と違い現在はアンプにするのはデジタルプレーヤーだけというケースも珍しくない時代です。

ボリューム付きのCDプレーヤーをお持ちの方から良くこういう質問を受けます。「パワーアンプ直結の方が音が良い気がするのですが」と。私も以前はそう考えていました。確かに情報量は一番かも知れません。実際やってみると鮮度は良いのですが、音がギスギスしているというかキツく感じる、聴いていて楽しくないということがほとんど。作曲家がトレモロを使ってある表現、例えば川のせせらぎ、もしくは木々のざわめきを表わそうとしていたとして、それが「ソシソシソシ」とハッキリ分かってしまったら興ざめな感じとでもいうのでしょうか。その辺りの微妙な表現をプリアンプは司っていると考えています。

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前置きが長くなりましたが、先日発売された上杉研究所の「U BROS-280」は
プリアンプの役割を高度に洗練された形で具現化した作品でした。

http://www.uesugilab.co.jp/pdf/Uesugi_ProductsInformation_UB280.pdf


ウォールナットのウッドケースに収められた渋いシャンパンゴールドのフロント
パネルは均一に並べられたアルミ削りだしノブとともに非常に落ち着いた印象を
与えてくれます。ノブは左からパワー、LOW COMPENSATE(後述)、バランス、ボリューム、入力セレクター、バランスインプットセレクターと6つの役割を与えられています。

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LOW COMPENSATEスイッチは低域の補正として使用します。4段階のステップはターンオーバー周波数150Hz、300Hzをそれぞれ+5dB、+9dB増幅します。バランスインプット(2番ホット)には「UBROS-28」に搭載されたタムラ製作所のバランス→アンバランス変換トランスを搭載しています。送り出し機器にも依ますが、こちらに接続したほうがよりダイナミックな表現になります。

Th_img_1962 機能面で最も特徴的なのがウエスギ初のリモコン「U BROS-280RM」です。同社では「リモコン」ではなく「ワイヤレスコンソール」と呼んでいます。重厚感漂う筐体、(実際1kg近くあります)、本体と同じ2つのノブで入力切り替え、音量調整、ミュートを行えます。赤外線ではなくBlueToothで行うため本体に向ける必要がなく、音量調整もノブを回す速さを感じ取ってボリュームのアップダウンを行います。ゆっくり回せば少しずつ、早く回せば大きく、その感覚がシームレスなおかつ直感的で気持ちが良いです。またボリューム動作に伴い、本体のボリュームノブの先に着いたライトが点滅し、現在どのポジションに位置しているのかの視認性が非常に高くなっています。このライトも音量調整を行わないときは暗くなり、音楽鑑賞の邪魔をしません。ミュートはボリュームノブを押すとかかり、もう一度押すと解除されます。大体この手のものはどこかしらケチをつけられるところがあるのですが、本当に良くできていると思いました。”オーディオ再生にとって聴取位置での音量設定は重要で本質的な演奏行為”という設計者藤原伸夫氏の想いが込められているように感じます。不要であれば「UBROS-280L」も用意されていますが、その差額10万円の価値は確実にあると思います。(後でワイヤレスコンソールのみを購入も可能です)

Th_ 内部は、L,Rチャンネル独立シャーシー構造に改め合わせて独立電源にて電源を
供給。信号アースもL,Rチャンネル独立化を行いデュアルモノラル構成となっています。もちろん信号増幅回路にはプリント基板による配線をおこなわず、40年のキャリアのある職人による芸術的ともいえる手配線。これまでは双三極管1本でL/Rの信号を受け持っていたのですが、Lch、Rchを独立さチャンネルセパレーションが大幅に向上、ノイズも前作「U BROS-2011P」に比べ4分の1まで低減させています。

聴感上もS/Nが抜群で、真空管アンプということを全く感じさせないクリアさ、
そして空間表現を備えています。溌剌とした弦楽器の音色、フワッと漂う木管楽器の表現を聞けばこのアンプの素晴らしさに気づかれると思います。細かなニュアンスも豊かに出せですが、聴き疲れせず音楽を楽しませてくれます。そして手元で行える直感的なボリューム調整・・・長年培った伝統と新たな感性でプリアンプの原点を教えてくれる、魅力溢れる作品です。

税別定価¥750,000です。他のメーカーですと中級機が手に入るかどうかの価格帯でしょう。
音質は当然ですが、製品にかけるこだわり、造りを考えても非常に安く感じると思います。当フロアーで常設しました。是非お聴き下さいませ!

上杉研究所
「U BROS-280」¥750,000(税別、ワイヤレスコンソール付属)
「U BROS-280L」¥650,000(税別)
「U BROS-280RM」¥120,000(税別)

上遠野 ken@dynamicaudio.co.jp

KATOUNO SOUND CHECK

http://www.dynamicaudio.jp/5555/2/ken/index.html

■■■■是非、御試聴下さい!■■■ 

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Shtop 2F SOUND HOUSE FLOOR

電話:03-3253-5555/03-3253-2001

FAX 03-3253-5556       

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