天ノ視点-4F- No,8
天ノ視点-4F- NO,8
「ESOTERIC I-03 使い方」
今回の天ノ視点では、今注目株ESOTERIC I-03について書きましょう。
今回はこのI-03の使い方や機能を皆様にご紹介致します。
※付属している説明書を参考にしています。
※(※:)は聴力障害や機器の破損につながる恐れがあります。
※文章や写真構成が非常にわかり辛いところがあります。どうぞ、ご了承ください。
STEP1 ~ご使用になる前に、これらをご確認下さい~
■フロントパネル
INPUT切り替え/ヴォリュームコントロール/主電源/ディスプレー/ヘッドフォン端子/リモコン受光部
■リアパネル
スピーカー出力端子 :I-03はシングルワイヤー接続専用です。バナナ端子、Yラグ端子、より線(裸線)の使用が可能です。
アナログ入力 :バランス入力(XLR)2番HOT×2
:アンバランス入力(RCA)×3(RCA2スルーアウト機能付き RCA3フォノ機能付き)
PRE OUT :RCA×1
ACインレット :3ピン
■付属品
電源ケーブル×1/リモコン[型式RC-1251]×1/リモコン用乾電池(単3)×2/フェルト×3/取扱説明書
■外寸/重量
445×162×468mm(突起部含む)約31kg
STEP2 ~接続~
基本的には多くのプリメインアンプと使用方法が特別変わることはありませんが、注意点をかいつまんでご説明致します。
まず入力系統やスピーカー出力をしっかりと接続してから電源を入れましょう。(緩みや位相接続、またはスピーカー端子がショートしていないか確認を行いましょう)初期状態ではヴォリュームは0dBですのでCDプレーヤーが稼働中でも突然の過大出力はありませんが、気を付けましょう。
バランス(XLR)入力は2番HOTです。3番HOTの出力製品は変更が可能な場合は変更する、もしくは変換アダブターを使用して下さい。
※PREOUT(プリアウト)はコントロール部を通らず入力ソースを出力致します。主に録音装置などに使用致します。パワーアンプには使用しないで下さい。詳しくはSTEP9をご参照下さい。
STEP3 ~音だし~
接続が終了しましたら、早速電源を入れてみましょう。
I-03はフロントパネルに電源スイッチがあります。これを押すと電源が入ります。「ESOTERIC」→「I-03」→通常画面と変わります。通常画面になりましたら、まずはインプットを確認致します。4Fでは「RCA1」にCDプレーヤーを接続していますのでRCA1にまずはインプットセレクトを回し合わせます。次にヴォリュームのコントロールを行います。初期設定では「0」と表示してあります。コントロールノブをゆっくりと回し、ヴォリュームを上げていきます。
※回転の速度により可変率が異なります。勢い良く回すと突然大きくなり、聴力障害や機器の破損に繋がりますので注意しましょう。
音が問題なく確認できましたら、接続している入力機器を全て再生してみましょう。
※インプットが切り替わり、音が出るまで3秒ほどのタイムラグがあります。その間にコントロールノブを大きく回転していると過入力になります。I-03内部で「カチッ」と音がしますので、それからヴォリュームを上げましょう。
以上が、通常のシステムを組む場合の流れになります。以降はよりI-03を楽しんで頂く為のご説明になります。
TEP4 ~リモコン~
I-03にはリモコンが付属しております。STEP4以降の機能を使う場合はほぼリモコンでの操作が必要となりますので、紛失等に気を付けましょう。
まず電池を入れましょう。リモコン下部のプラスネジを二か所外します。中に単三電池を入れるケースが入っています。+/-を注意しながら電池を入れ、ふたをします。
リモコン型番[RC-1251]は現在ESOTERIC製品の多くの機器に付属しているリモコンになります。CDプレーヤー等も同様のリモコンを使いますので、ボタンはたくさんついていますが、I-03で使用する部分は以下になります。
■「ON」 :最上部(左)
■「VOLUME+」:中央部扇型(上)
■「VOLUME-」:中央部扇型(下)
■「INPUT<」 :中央部扇型(左)
■「INPUT>」 :中央部扇型(右)
■「SETUP」 :最下部(左)
■「DIMMER」 :最下部(中)
■「MUTING」 :最下部(右)
I-03に電源が入っている事を確認し、早速使用してみましょう。
1.入力ソース(インプット)を変えてみましょう。I-03のヴォリュームが「0」になっている事を確認し、■「INPUT>」を押していくと[XLR2]→[RCA1]→[RCA2]→[RCA3]→[XLR1]と変わります。(初期状態では[XLR1]になっています)逆に■「INPUT<」を押していくと逆にセレクトしていきます。
2.次にヴォリュームを変更していきましょう。■「VOLUME+」を押していきます。徐々に音量を大きくし、適性の値まで上げてください。ヴォリュームを下げる時も同様に■「VOLUME-」を押し、適性値まで下げます。
3.画面の明るさを調整してみましょう。■「DIMMER」を押すと[FL Dimmer2]が表示されます明るさは四段階で[FL Dimmer2]→[FL Dimmar1]→[消灯]→[FL Dimmer3]と変わります。初期設定では最も明るい[FL Dimmer3]になっています。適性な明るさに調整して下さい。
4.ミュート(消音)にしてみましょう。■「MUTING」を押すとミュートになります。元に戻す場合はもう一度押してください。
STEP5 ~PHONO(フォノ)機能 INPUT3~
I-03ではお持ちのレコードプレーヤーをそのまま使用して頂けます。その為の機能としてPHONOイコライザーを備えております。
1.まず、INPUTが3以外(または電源が落ちている状態)、ヴォリュームが[0]になっている事を確認し、INPUT3の端子にお持ちのレコードプレーヤーのラインケーブルを接続します。(既にフォノイコライザーを使用している方はこの機能を使用しないで下さい)プレーヤーから出ているアース線をI-03背面部のアース端子に接続して下さい。
2.次に入力を[RCA3]に合わせます。(この状態ではまだヴォリュームを上げないで下さい)
3.次にリモコンの■「SETUP」を二秒以上押してください。[Disp>step]の表示が出たら■「SETUP」ボタンを3回押します。[RCA3>LINE]の表示で■「INPUT>」を一度押します。[RCA3>PHONO]の表示が出たらフォノ機能が使えます。
4.最後にMM/MCの設定を行います。お使いのカートリッジに合わせて設定して下さい。■「SETUP」ボタンを二秒以上押し[Disp>step]の表示が出たら、■「SETUP」ボタンを4回押します。[MM/MC>MM](初期設定ではMM)の表示が表示されたら■「INPUT>」で切り替えを行います。
以上がフォノ機能の設定になります。
※設定を[PHONO]にしたままレコードプレーヤー以外の機器を接続すると大きな音が出ることがあります。レコードプレーヤー以外の機器を接続する場合は必ず[LINE]に戻しましょう。
STEP6 ~THRU(スルー)機能 INPUT2~
I-03にはスルーアウトが備えられています。これは既にプリアンプやヴォリューム可変機能を持った出力装置のコントロールをI-03のパワーアンプ部のみを使用する時に使用致します。
1.まず、INPUTが2以外(または電源が落ちている状態)、また、出力装置のヴォリュームが[0]になっている事を確認して下さい。
※出力装置のヴォリュームが上がっていると設定を行った後すぐに音が出ます。聴力障害や機器破損の恐れに繋がります。
2.次に■「SETUP」ボタンを二秒以上押します。[Disp>step]の表示が出たら■「SETUP」ボタンを3回押します。[RCA>NML]の表示で■「INPUT>」を一度押します。[RCA2>THRU]が表示されますが、この段階ではTHRUの文字が点滅になっていて機能しておりません。次にリモコン最上部■「ON」ボタンを押し確定させます。以上にてスルー機能が使用可能になります。
3.四階にて検証した際には設定後、少々ノイズが発生していました。これは使用機器にもよると思われますが、出力レベルが最大の状態になっているからだと思われます。STEP8にてご説明致しますが、チャンネルの出力レベルの設定にて調整を行えばノイズは減少します。
STEP7 ~左右バランス~
各チャンネルの出力バランスが変えられます。
リモコン■「SETUP」を一度押します。[Bal>0.0]の表示が出たら、■「INPUT<」「INPUT>」を押します。左右に0.5づつ最大6.0(左右で24段階)の調整が可能です。
STEP8 ~出力レベル~
選択されている入力端子の出力レベルが調整できます。
リモコン■「SETUP」を二度押します。初期設定では[Level>0]に設定されています。■「INPUT<」「INPUT>」を押し+/-の変更をしていきます。-18.0(dB)~+18.0(dB)の範囲で0.5(dB)刻みで調整が可能です。
STEP6にてご紹介しましたスルー機能を使用した場合、機器によってはノイズが乗ることがありますので、その際はこの方法でレベルを下げることをおすすめ致します。
各チャンネルにてプリアウト機能が設定できます。
1.まず、背面のPRE OUT端子(RCA端子)に出力ケーブルを接続します。出力先の機器にしっかり接続されている事を確認して下さい。
2.次に■「SETUP」ボタンを二秒以上押します。[Disp>step]の表示が出たら■「SETUP」ボタンを2回押します。[PREOUT>OFF](初期設定ではOFF)の表示が出たら「INPUT<」「INPUT>」で用途に合わせた設定を選択してください。
プリアウトには三つの種類があります。
▲ON1
I-03に接続されているスピーカーとプリアウト出力接続先に接続されているアンプの二系統に信号を送ります。主に別のパワーアンプを追加してバイアンプをする時に使用します。
▲ON2
I-03に接続しているスピーカーから音は出ません。パワーアンプは停止状態になります。I-03をプリアンプとして使用し、別途パワーアンプを使用する場合はON2を使用して下さい。
▲REC
フロントパネルのヴォリューム機能が無視され、音声信号がそのまま出力されます。レコーダー(録音機器)を使用する場合はこの機能を使用して下さい。
STEP10 ~音量カーブ(VolTable)~
I-03のヴォリューム増幅カーブの変更が各チャンネルごとに出来ます。A~Eの五段階の変更が可能です。
A→B→Cへと変わるにつれて、緩やかにヴォリュームが上がります。必要に応じて変更して下さい。(初期設定ではA)
1.まず■「SETUP」ボタンを二秒以上押します。[Disp>step]の表示が出たら■「SETUP」ボタンを1回押します。
2.[Voltable>A]の表示が出たら■「INPUT>」を押し適切なモードに変更します。その際に、一度、ヴォリュームが最小値まで下がりますので、トップ画面にて再度、ヴォリュームを上げてください。
四階で以上の変更を行い、音質の検証を行った結果、私が最も好印象だったのはAでした。Eに近づくにつれて徐々にコンプレッサーがかかっているような音になっていくように感じました。何か特殊な理由がなければ使用しない方がおすすめです。
各部入力ソースの名前を変更できます。
どこの入力チャンネルでも各チャンネルの名前変更を行えます。
1.まず■「SETUP」ボタンを二秒以上押します。[Disp>step]の表示が出たら■「SETUP」ボタンを4~8回押します。
もともと本体に登録してある名前を使えます。選択できる端子名は以下の通りです。
CD/DAC/SACD/DVD/CD-R/DVD-R/TAPE/MD/TUNER/PC/MP3/AUX/TV/VIDEO/VCR/*skip
例)[XLR1=XLR1](初期画面)
→「INPUT<」を押すと上記の登録済みの名称が出てきます。
端子名を入力したい場合は[XLR1=■■■■■]の表示時に■「VOLUME+」「VOLUME-」を押し、文字を選択していきます。
選択できる文字は以下の通りです。
アルファベット:A~Z、a~z
数字 :0~9
記号 :!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@(空白)
特徴的は機能として*skipがあります。例えばRCA2を*skipに設定した場合、インプット設定にてRCA2を飛ばすことが出来ます。長期間、特定のインプットを使用しない場合はこの機能を使用すると便利かも知れません。
STEP12 ~自動ディスプレー消灯~
I-03を一定時間操作しなかった時に、自動的にディスプレーを自動消灯します。初期設定では[30m]に設定されています。
1.まず■「SETUP」ボタンを二秒以上押します。[Disp>step]の表示が出たら■「SETUP」ボタンを数回押します(各チャンネルで違います)必ず、メニュー画面の最後から二番目に設定されています。設定できる間隔は15秒、30秒、60秒、OFFの四種類です。
天野のおすすめは15秒です。ディスプレイ画面がノイズの原因になると言われています。実際に消した方がS/Nが良く感じます。
以上が、I-03の機能一覧です。
音質もさることながら、この多機能には驚かされました。このブログ書きながら思ったのは「好きなことやってるなぁ…」でした。天野的にはフォノイコライザー内蔵が嬉しいものです。音も良いし…。
ダイナミックオーディオ5555 四階 天野
03-3253-5555
| 固定リンク