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2011年2月14日 (月)

U-BROS28について

Ubros28_2  CDは1982年10月に市場に登場いたしました。このCDはデジタル・ソースであるために、従来のLPレコードのようにスクラッチ・ノイズを始めとするノイズが皆無である、高域周波数特性を除いて測定できる物理特性がLPレコードよりはるかに優秀である、といったことから当初はトレース不良などでトラブルを起こしたモデルがあったものの、順調な上昇カーブを描いて普及していきました。LPレコードに比べてのCDの欠点は、波形が連続変化ではなく階段変化であること、高域特性において約20KHzから上がスパッと切れてしまっており、これが可聴周波数帯域内の位相特性面においてまずいこと、CDプレーヤー・システム内には高周波領域内に分布する雑音源が多くあり、これが可聴周波数帯域内の音を濁していること、などです。CDはオーディオ・エンジニアが開発したのではなく、デジタル・エンジニアがしたのですから、こういった欠点に気がつかなかったのでしょう。当初のCDプレーヤー・システムはデジタル・エンジニアが中心となって開発されましたが、CDはデジタル臭い音がする、LPレコードの音に比べて音が不自然である、といった不評が多かったために、各社のCDプレーヤー・システムは、デジタル・エンジニアとオーディオ・エンジニアが一体となって開発されるようになり、そのいった欠点が徐々に解決されるようなって、現在にいたっております。これに伴って、CDのレコーディング技術も進歩をとげました。しかし、私はCDの音に不満を感じておりました。当社では1985年にCDプレーヤー・システムからアンプに流入する、コモン・モード・ノイズをカットする、U・BROS-6を発売しましたが、これはCDの音の濁りを除去したかったからです。このU・BROS-6は製造を中止しましたが、それはその後に発売のプリアンプの、U・BROS-18、UTY-12、にU・BROS-6と同等のコモン・モード・ノイズ・イレイザーを内蔵させていたからです。
Ubros28_3 「LPレコードは、低域を抑えて高域を強調してレコーディングされているから、再生するにあたって、録音カーブとは逆の再生カーブのイコライザ-が必要であるから、プリアンプはなくてはならない。これ対してCDをはじめとするデジタル・ソースはプレーヤー・のアナログ出力がフラットなのでイコライザ-が不要なのでプリアンプはいらない」 、といった見解がCD誕生の頃に多く、その結果、当時はCDプレーヤーの出力をダイレクトにパワー・アンプに送り込む、もしくは、良質のフェーダー・ボックスのみを通して、プリアンプは使用しない、というラインナップが一部のマニアの間で流行しました。私はそういった構成に疑問を疑問を感じておりました。その理由は、CDの性能をはるかに上回るSACD、DVDオーディオであっても、完璧なソース源ではないからです。プリアンプをとうすことによって、ソースの長所を可能な限り引き出してやり、反対に短所を可能な限りカバーしてやりたいと考えているからです。現実を考えてみた場合、スピーカー・システムをはじめとして、完璧なオーディオ機器など存在しないわけですから、プリアンプを通すことによって、微妙な色付けがあったとして、プリアンプを通した再生音の方が好ましければ、そのが良いと考えます。プリアンプを通すことによって、刺激感がなく、みずみずしく艶やかな音を得たい、という考え方のもとに、U・BROS-18やUTY-12などと同様に、U・BROS-28を開発いたしました。

★詳しくは担当→林泰夫:hayashi@dynamicaudio.co.jp 

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