こんにちは。富田です。
昨日は朝から、マーラー交響曲第8番「千人の交響曲」(デヴィッド=
ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団)を聴いていました。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/BV/DavidZinman/SICC-10088/index.html
理由は簡単、「サッカーっぽいから」。
実際、第1部の冒頭部分がサッカー番組のオープニングで使われてました。
「やれば、できるじゃん!!」
私のようなにわかサッカーファンが、思わずそう叫んでしまうほど、サッカーW杯日本代表の試合は見事でした!
「はやぶさ」の満身創痍の帰還もそうですが、物事にじっくり取り組んで、決して諦めず続けていくことの大切さをひしひしと感じた2日間でした。
ここ、7F H.A.L.1にやってきて4ヶ月間、私が取り組むべきことといえば…
「まず、7Fの音を覚えること」
この1点に特に集中して過ごしてきました。
最初のうちは、あまりにもレベルの違いすぎる特性を持った機器たちにただただ圧倒されて、聴き所もなにもわからないという状態でしたが、最近になって、少しずつですが自分の言葉でお伝えすることができるように
なってきました。
今回は、その成果の1つ。「H.A.L.1で展開しているシステムを、私なりに聴いてみた」という試聴日記を公開します。
“とんだ”試聴記
Vol.1「TONDA Impression!! of UNCOMPRESSED WORLD VOL.1」
http://www.dynamicaudio.jp/file/100407/UncompressedWorldVol.1.pdf
http://www.dynamicaudio.jp/file/100407/Newsletter.pdf
http://www.dynamicaudio.jp/file/100407/UncompressedWorldVol.1_booklet.pdf
今回試聴したのはKiso Acoustic「HB-1 MPK」アンプにMark Levinson「No.532」とJEFF ROWLAND「Criterion」プレーヤーにESOTERIC「P-01」「D-01」という組み合わせです。
まず聴くのは話題のAccustic Arts「UMPRESSED WORLD Vol.1」
キューバ出身、ラテン・ジャズ・サックスの第1人者Paquito D'riveraとトランペッターAuturo Sandovalとの競演「CLAUDIA」から始まります。
ピアノから入り、トランペットの立ち上がりからわかるのが、生々しさ。
「MPK」特有の引き締まった低域から、"吹ききる"ところまで一点の曇りもない。
トランペット、サックス、ピアノ…といった楽器では、低域の不足も、高域の頭打ち感もありません。
プレーヤー、プリ、パワーアンプの組み合わせからも、解像度、S/Nが高く透明なサウンドは予測がつきますが、この小さな筐体でこれを受け止めている事実は、素直に「凄い」と思うところです。
ところで、今回聴いた「UMCOMPRESSED WORLD Vol.1」というCDですが、他のCDとは聴感上大きく違う点がいくつかあります。
まず先にも挙げました「生々しさ」。マスタリングの過程で、なるべくロスを出さないということを徹底的に行っているのが伺えます。
2点目に、奥行きを感じさせる立体的な音場です。通常のCDを聴くとき、SACDとは違い楽器やボーカルといったパートが横一線に並んでしまうことが多いと思うのですが、このCDにはそれがないのです。
音質の面だけで述べてしまいがちですが、内容も充実しています。
日本でのデビューアルバムがヒットしているオランダ人女性サックスプレーヤーTineke Postmaなど、ドイツ内外の有名なアーティストたちが多数参加していて、最後まで飽きさせません。
次に、比較のためSACDを用意して聴いてみました。
ご存知Fourplayの2008年作品「Energy」。泣く子も黙るベテラン4人の熟練のプレイが愉しめる、コンテンポラリー・JAZZの王道アルバムです。
ここでも、いつもの試聴通り1トラックめの「Fortune Teller」から聴いてみます。
まずはSACDのそれとわかる、きらびやかなオープニング。スピーカー間のタテ・ヨコ・奥行きをいっぱいに使った立体的なサウンド。
そこから、メンバー4人の演奏に移っていくわけですが、なぜだか、薄い…。
あまりに薄味でおとなしく感じるので、試しにぐっとボリュームを上げてみると、普段どおり、ベースが、ギターが、キーボードが…と、音の洪水のように次々迫ってきます。
ドラムも程よく引き締まっていて、思わず体も動きます。
このサウンドを聴けば、Fourplayの演奏が「ただのBGMじゃない」と、誰もが思ってくれると思うのですが…。
おとなしく感じたのは、「濃く」、「熱い」、「UNCOMPRESSED WORLD」との聴き比べが原因だったのかも知れません。
それにしても、違ったアプローチで「高音質」を謳う2種類のCDの違いをしっかりと描き出してくれる「HB-1 MPK」の実力に改めて感心させられた、そんな試聴でした。
完読、ありがとうございます。
ハイエンド・オーディオの世界観を少しでも感じていただけたら、さいわいです。
tomi@dynamicaudio.co.jp 7F H.A.L.1 アシスタント:富田