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2010年3月15日 (月)

天ノ視点 NO,384

天ノ視点 NO,384

Na_1_2

NAGRA × AVALON

今月のはじめの頃、ここ5階に姿を現してから暫く鳴らしこんでいます。
まずはこちらからご紹介しましょう。

NAGRA MSA \1,365,000.(込)
そこにあると必ずと言っていいほど目を奪われる斬新かつノスタルジックなデザインのNAGRA。
Na_2 溢れんばかりのメーター類やスイッチが小さな筐体に所狭しとデザインされ、メカ好きの心をくすぐり、ファンを魅了して止まないCDC。初めて見たときに「かっこいい!」と洩らしたのを覚えています。しかも、それだけでなく、トレー式かトップローディング式が主流のプレーヤーにおいてメカメカしい動作音と共にメカニズムが動いてCDを乗せる様が何とも斬新。JBLに抱いた無骨な憧れに似た趣きがNAGRAにはあります。
NAGRAには既にフラッグシップアンプとしてPSAやPMAがあります。三角形のまるでピラミッドのようなそれらは一度見たら忘れられないインパクトを持ち、NAGRAのフラッグシップとしてデザインもさることながら、音質も極限のリアリズムと質感を持ち、長く君臨しています。
Na_3 そんな上級機を高みに見ながら、新製品として登場した「MSA」。まるで羽のように広がる筐体上部のデザインは発熱を考えたものなのか…それとも音質的作用があるのか…それは私もわかりませんが、特徴的であることは間違いありません。そのグロテスさに一度、身を引き、見れば見るほど惹かれていく…そんな麻薬的な魅力の作りはさすがと言わざるおえません。特徴といえば、なんと言ってもその小さな筐体。上級機のPSA/PMAはコンパクトと言っても他のメーカー同様にスピーカーの横において鳴らすものでしたが、このMSAはそのコンパクトなデザインはCDCやCDPなどの統一された横幅奥行きとまったく同じ。説明書きや紹介には書いてありませんが、そうするのが当然のように上に乗せたくなります。CDCとあわせると二十数cm四方の四角い塊が出来上がります。この小さな小さな塊の中に物凄く濃密で完成されたNAGRAの意思が表れます。
肝心の音はというと、それはそれは生々しく、この小さな筐体から送り出されているとは思えないパワー感。8Ω時60W+60Wの出力は数値こそそれほど大きくないものの、ここ5階に展示してある、Wilson Audio Sophia2の10インチウーハーを悠々と鳴らし、小さな巨人の冠に相応しい出来だと私は感じました。トランスポート、DAC、プリアンプ、パワーアンプ…とコンポーネントの細分化が上級機の条件のように考えられる今において、サイズやデザイン性において合理的かつ、スタイリッシュなNAGRAを私は好きです。

AVALON Mixing Monitor \903,000.(込/ペア)
「アヴァロンがモニタースピーカーを作った!」その事実を知ったのは、製品を見たその時でした。
Na_4 アヴァロンといえば、ハイエンドスピーカーの中において、その地位を確立し、IsisやDiamond、新製品のTime、フラッグシップ機のSentinel(見たことありません…)が有名で中堅機のIndra等も根強い人気のある製品です。そんなアヴァロンがモニタースピーカーを作りました。
まずは、外観は皮のような凹凸のある表面に黒の仕上げ。一見してアヴァロンカットは健在で、直ぐに分かります。しかし、綺麗な白木の印象が強い私としては「アヴァ…ロン?」と疑ってしまいました。フロント面には吸音材を付けることが出来、この吸音材にはしっかりとアヴァロンのロゴがあります。高さは筐体だけで515mmブックシェルフ型にしては少し高めです。バスレフポートは底面に付いているのでスパイクか、もしくはゴム足をつけなければなりません。私の手元には両方ありますが、最初はスパイクを付けて試聴してみました。
「アヴァロンがモニタースピーカーを作るとこうなるのか」アヴァロンの印象はどのようなものでしょう。私はスピーカーの存在が消えてしまうほど、広がりや奥行きが表現され、中高域の明瞭さと低域のバランスが良い…と考えていました。まず、このMixing Monitorで大事なことはフロントの吸音材が必須です。これがないとバラバラに音が飛んでいき、ただ耳に当たるだけのものになってしまいます。吸音材を付けることにより、バランスがよくなり、定位が表れます。
第一印象は存在感のある音だと感じました。空間にフワッと消えるような綺麗さではなく、バシッと音が点のように表れ、残ります。モニターとして作られた製品として的を得ているような感じです。空間の表現の上手さはさすが。スピーカー間と左右への広がりは納得のもの。鳴らしこんでいるうちに、高域の角も取れてきて、キンッと耳に当たるところは少なくなりました。鳴らしていくうちにもっと馴染んでくるでしょう。このスピーカーの面白い所はオプションによってなかなか音が変わる所かも知れません。まずはフロントの吸音材の効果、次に足場。足場はスパイクとゴム足があります。最初はスパイクを試しましたが、どうも高域が強く…これは聴いていると疲れるとかも知れないとゴム足に変えてみると少しフォーカスは甘くなるものの、耳当たりは優しくなり、私はこちらの方が好印象でした。そして、バスレフのダクトも付け替えが可能。長さの異なる三種類のダクトが付属。分かりやすいように今回は最短と最長の二つを試聴しました。短いほど量感は出てきますが角は丸くなります。逆に長くなるとタイトになります。今回は、最も短い物を採用してみました。アヴァロンのモニタースピーカーとしてではなく、まったく新しいスピーカーと考えるのが正しいかもしれません。因みに私はこのMixing Monitorで好印象だったのはポップスやロックなどのスタジオ録音でした。皆様はどう聴かれるでしょう。

…と、インプレッションを書いているうちに新しい製品が届きました。

Harbeth

Harbeth 「HL-P3ESR」定価\252,000.(込/ペア)
今春号のStereo Sound誌の表紙を飾っているHarbeth待望の新製品です。
コンパクトな筐体はいろいろな用途があります。インプレッションは後日の天ノ視点にてご報告致しますが、まずはお知らせまでに…。なんでしょう…セットした後のこの満足感は。

amano@dynamicaudio.co.jp 5階 Audio Fitting room担当天野

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