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2009年3月17日 (火)

都市化とラメント


「We'll be together again」 Pat Martino

音は景観に影響を及ぼす。
被験者を使ったある実験での話。
公園や草木に覆われた場所、住宅地では、
鳥のさえずりなどの自然音が景観の質を高め、
工場の音などの機械音が景観の質を損なった、
という印象を被験者に与えました。
これに対して、
都市化の程度が著しい開発された場所では、
自然音、機械音、どちらの音も
その効果が弱く、あいまいになってしまう、
という実験結果が得られました。

これは、
自然が失われ、都市化が進むにしたがって、
我々の音に対する感性が
どんどん鈍くなっていくことを示唆しています。

パット・マルティーノとギル・ゴールドスタインによる、
ギターとピアノのデュオ作品。
数あるマルティーノの演奏の中でも
曲、音色、タイム、情緒、音響
すべてにおいて一番好きなアルバムです。
とくに「Lament」がしみじみします。
やっぱいい曲だなぁ。

人はまず独占しようとし、
それに飽きると共有しようとします。
あるいは、共有することに飽きて
独占しようとします。
コーヒーゼリーをかき混ぜたような水面に太陽が反射して、
僕らの目にも反射して、
またどこかへ行ってしまうように、
音楽も音も
ただそこにあるだけなのです。


seki@dynamicaudio.co.jp

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