« H.A.L.3☆半期決算SALE~その2~ | トップページ | そこにあるもの »

2009年3月10日 (火)

コンビナート

Ambient 2
「Ambient 2 - The Plateaux of Mirror」 Brian Eno/Harold Budd

コンビナートが好きです。
石油化学コンビナート。
あの集合体を眺めてるだけで、
映画のように音楽が鳴りだして、
その心地よさで
しばらくの間スクリーンにくぎづけになってしまうほどです。
じきに音楽は液体化して、
細胞と細胞をつなぎ合わせるように浸透していきます。
コンビナートは僕にとって、
極めて情緒的なものだと言えます。

おそらくほとんどの人が、
このような体験、あるいはこれに類似した体験を
したことがあると思います。
つまり、視覚が聴覚を(聴覚が視覚を)刺激して
なにかしらの情動が生まれる体験。
そもそも視覚と聴覚はリンクしていて、
どちらも味覚や臭覚に較べ独自性の強い感覚でありながら、
同期してお互いを高め合う感覚でもあります。
視覚と聴覚がつながっているのは、
映像や音を表現する言葉が同一であることからもわかります。
明るい 暗い 
きれい 汚い
硬い 柔らかい    
地味な 派手な
豊かな 貧弱な
これらはもともと、主に目に見えるものを表現する言葉であり、
それを音の印象にもあてはめているのです。
音楽は情緒的な側面が強く、
たいてい言葉ではうまく伝わらないので、
言葉で表現する際には
視覚的な形容詞を代わりに用いることが多いですね。
その形容詞が空間を表現し、
決して時間を表現していないことから、
視覚は空間で、聴覚は時間だと言えます。

ヘッドホンで音楽を聴きながら、
いろんな街を散歩して
この街並みにはこの音楽がはまるなぁ、とか
人の流れが音楽と同期して気持ちいいなぁ、っていう風に
何にでも音楽をつけるという遊びを昔してました。
っていうか今でもしてます。
でも少しでも違和感や気持ちの悪さを感じたら、
自分が自分をだます前に
すぐに別の音楽に替えなくちゃいけない。
そうやって、
自分の「感じる」を探っていく遊びです。


seki@dynamicaudio.co.jp

 

|

« H.A.L.3☆半期決算SALE~その2~ | トップページ | そこにあるもの »