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2008年12月23日 (火)

音楽という病

I Want You
「I Want You」 Marvin Gaye

ミルクと砂糖を入れて、
時計回りにかきまぜると未来が見え、
反時計回りにかきまぜると過去が見える。
そんなコーヒーを人生で一杯だけ注文できるとしたら、
どの方向にスプーンをかきまぜますか。

僕は、スプーンをカップの底にこするようにして
直線方向にかきまぜます。
そうすると砂糖が早く溶けるって
昔テレビでやってたからです。

ソウルやファンク、AORといった血管には
同じ赤血球が流れていて、
この「I Want You」は一つの大事なジャンクションだったと思います。
リオン・ウェアが作った曲でマーヴィン・ゲイが歌ったら、
気持ちよくないわけはない。
チャック・レイニーは小節と小節をうまく繋いで、
横の動きを意識した重いベースを聴かせてくれます。
デヴィット・T・ウォーカーはもう言うことないくらい
最高にソウルなカッティングで音楽を包んでいます。
つまり、すべてがうまくいった奇跡的な作品だと思います。

楽観的に考えても、
良いことより悪いことの方が膨らんでしまうのは、
勝つより負ける方が簡単だし、
上がるより下がる方が楽だからです。
暴力は身体的なものだけじゃなく、
言葉やタバコ、酒、ガムなどにも存在しています。
「音楽で満たされる」という病は、
「音楽で満たされない」という病と、
いったいどう違うんでしょう。


seki@dynamicaudio.co.jp

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