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2008年10月14日 (火)

カウンターポイント


「Thelonious Alone in San Francisco」 Thelonious Monk

日本語では対位法。
でも、英語での「カウンターポイント」という言葉のほうが、
しっくりくるように思います。
つまりは、電車のポイント切り替えみたいだからです。

カウンターポイントとは、
「メロディと伴奏」という形をとらず、
二つ以上の異なるメロディが同時に動く、
そういった作曲法の一つ
または、演奏法の一つです。

最初から最後まで主旋律と副旋律が存在するよりは、
途中で急に副旋律が現れたり、
むしろそっちが主旋律にとってかわったりしたほうが、
僕は気持ちいいです。
そういうのがまさに「カウンターポイント」という言葉にぴったりだし、
ひとすじなわではいかない人生のようだからです。
さらには、今まで一人で歩いてきた道に別の人が入ってきて、
歩き方は違うけど共に歩き、
あるいは消えていく、みたいに聴こえるからです。

ここまで言っといてなんですが、
セロニアス・モンクは、
カウンターポイントを意識した演奏はとくにしてないと思います。
ただ、三次元とか四次元の
とても空間的なピアノを弾く人です。
そういう意味では、
カウンターポイントも複数の次元を持ち、
そのせいか、
自分や誰かの人生を疑似体験しているような心持ちに
なることがあります。

彼の弾く「Everything happens to me」は、
どの演奏も大好きで、
「何をやっても裏目にでて良い事がない」
という歌詞の通りに弾いてるようです。
とてもこっけいで悲しくて、
抱きしめたくなるピアノです。

音楽は音楽でしかなく、
別の皮をかぶせたところで
神にも仏にもなってくれませんが、
今も昔も
音楽にゆだねる人の気持ちは、
変わっていないような気がします。

seki@dynamicaudio.co.jp

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