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2008年7月19日 (土)

コーヒーとミルク

「TEMENOS」 Lars Jansson

同じジャズでも、
合衆国とヨーロッパではずいぶんと雰囲気が違いますね。
今はだいぶ混ざってはいるけど、
それでもお国柄は感じます。

アメリカはブルース色が強く、リズムもよくハネてます。
ヨーロッパはカウンターポイントを多用し、イーブンなリズムが多いです。
(その辺が今のジャズでは混ざっているわけですけど。)

そして、それらの距離を急速に縮めた一人が、
キース・ジャレットだと思います。
彼は若い頃にバップスタイルを相当練習し、
完全にバップ言語をマスターしたと言えます。
さらにそれを壊し、自由なリズムで再構築。
イーブン8thと言われるような、
イーブンなのにスウィングしている、
スウィングしているのにイーブンにはまっている、
心地良い浮遊感を感じさせるそのリズムは、
キーストリオから生まれたんじゃないかと思うのです。
そして、パット・メセニーやブラッド・メルドー、エンリコ・ピエラヌンツィなどへ。

スウェーデンのピアニスト、ラーシュ・ヤンソンによる、
極めて演奏水準が高く、ファンキーでもあるビッグバンドアルバムです。

今や当たり前に存在するイーブン8thは、
合衆国とヨーロッパを、コーヒーとミルクのようにつなぎ合わせました。
しかし、世界にはもっとたくさんの国や地域があるので、
それぞれがケンカせずに溶け合った時の音楽を、
僕はいつも楽しみにしています。


seki@dynamicaudio.co.jp

                                                                                                               

                                                   

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