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2008年5月15日 (木)

グルーヴの正体

Cat In The Hat

「Cat In The Hat」 Bobby Caldwell

ポピュラー音楽とクラシック音楽(とくに古典)の違いについて。
それは、グルーヴがあるかないか。
大半の人は聴いた感じでなんとなく意味がわかるとおもいますが、
もうすこし詳しく。

規則正しい古典クラシックにおいては、
主旋律も伴奏も、
リズムが大抵ジャストで、
強拍から始まることが多く、
練りに練って作られたメロディは、
絶対的な安定感を聴く者に与えます。
それに対してポピュラー音楽(およそクラシック以外の音楽)では、
音符が小節バーをまたいでタイでつながったり、
裏拍から入っていったりと、
リズム的には不安定(=自由=生きている)なメロディが多いです。
その不安定なメロディに、
聴き手側が心の中でリズムを補おうとします。
その補われたリズムが、
グルーヴの正体です。
耳は音を聴き取るだけでなく、
音を発しています。
「耳鳴り」なんかがそれです。
あれは幻聴ではなく、まさしく耳が鳴っているんですね。

ボビー・コールドウェルのセカンドアルバム。
レコード会社倒産直前の発表だったため、
あまり売れず、録音環境も良くなかったみたいですが、
ほんと最高の曲しかなく、
彼の歌やメロディは、生きてしかいないので、
僕はこのアルバムが一番好きです。
とくに最後の「I don't want to lose your love」は
夏の午後の蜃気楼と同じ主成分でできています。

それはなにも特別なものではなく、
万人に等しく与えられているものです。
気づけば、それはグルーヴであり、
気づかなければ、何もない。
それだけの話。


seki@dynamicaudio.co.jp

                                                                                                           セキ




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