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2007年12月 9日 (日)

息吹。

ファースト・フィナーレ  「First Finale」 Stevie Wonder

七色の声をもつ男、スティービー・ワンダー。

風の音も、鳥の鳴き声も、
床にえんぴつ落とした音も、ないしょ話も、
スティービーというフィルターを通すと、
すべて音楽に変わります。

でも、もしかしたら、
この世のあらゆる音の本質は音楽で、
彼は、音にこびり付いた余計なものを削り落として、
音楽を作っているだけなのかもしれません。

何年か前、テレビで見た年末のK-1のオープニングで、
スティービー・ワンダーがハーモニカで合衆国国家を吹いていました。
もちろん、それ自体すばらしい演奏なんですが、
ハーモニカだけなのに、
誰が聴いてもスティービーが歌ってるんです。
彼のすばらしさは、実はそこにあると思います。

声さえ発せず、息吹だけで完璧に自己を表現できる人は、
世界中探したって、数えるほどしかいないんじゃないかな。


seki@dynamicaudio.co.jp
                                               セキ

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