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2007年10月16日 (火)

小さなオーケストラ

「Solo Guitar」 Ted Greene

我々はいつの間にか、自分でも気づかないうちに、
取り囲まれた枠の大きさを決定してしまいます。
そうすると少し安心するからです。
ものさしで長さをはかり、温度計で気温をはかります。
次に、枠の中を一周歩いてみてそこがどんなところか、
だいたいのめぼしをつけます。
そこで、さぁ、これからどうしようか。と、考えはじめます。


知る人ぞ知るギタリスト、テッド・グリーン。
多くのプロミュージシャンが教えを乞いに彼を訪ねるといいます。
残念ながらこの人はほとんどレコーディングをしていないので、
僕はこの一枚しか知りません。
ジョー・パス、マーティン・テイラー、ラルフ・タウナーなど、
ソロ・ギターを生業としている人は数多くいるけれど、
これほどの技術を身につけたギタリストは滅多にいません。
彼はジャズにクラシックの奏法を取り入れるだけではなく、
自らの想像力によって自由に音楽を発展させました。
そして高い技術を持っていながら、
難解には感じさせず、親しみやすいキャッチーなメロディ。
それは音楽性が豊かな証拠です。
「ギターは小さなオーケストラ」という言葉がありますが、
彼のためにあるように思えてなりません。



決められた可能性の中で動き回るのではなく、
自分の思い描くように可能性を押し広げていく。
想像するのはタダだし、誰にも咎められません。
こと芸術に関しては、
それが最大限に生かされるはずです。


seki@dynamicaudio.co.jp
                                                                                                          セキ

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