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2006年5月 5日 (金)

5555Mozart・Hour Start!!

「毎週末の4時間 モーツァルトはここにいる!!」

と題して、モーツァルト生誕250周年にちなみDyna5555ではこれからの毎週末、土・日曜に開店より2時間は全フロアーにて各担当者が選曲したモーツァルトを演奏致します。音楽の心を大切にする私たちの演奏をどうぞお楽しみ下さい!!

さて、最初の週末はH.A.L.では川又が選曲したこのディスクをお楽しみ下さい。(^^ゞ

Mh_um001_1 1993年に発売されたCDで、当時はPHCP-1631というナンバーでしたが、今は廃盤となりナンバーも変わってしまったことでしょう。私のテスト曲として時折使用しているものです。今回のモーツァルトアワーの初回にふさわしいものとして選曲しました。モーツァルト「ピアノと管楽のための五重奏曲K-452 / ピアノ協奏曲17番K-453」内田光子/ジェフリーテイト指揮・イギリス室内管弦楽団です。

18世紀のウィーン宮廷音楽に斬新な試みをと願ったモーツァルトはピアノフォルテの名手であったわけですが、当時のピアノフォルテは現在のような強靭な音は出せませんでした。そんなピアノフォルテが他の楽器の音にかき消されることなく十分に効果的な演奏をするためには新しいオーケストレーションが必要でした。当時のウィーン宮廷劇場には優秀な木管楽器奏者が活躍していたそうですが、彼らと合奏することによって絶妙な調和が図れることにモーツァルトは着目したという。

オーボエ、クラリネット、ホルン、バスーン、と内田光子のピアノという編成で録音されたものですが、この「ピアノと管楽のための五重奏曲K-452」では木管楽器には重要な役割が与えられ、のちのピアノ協奏曲への重大な影響力を持つことになったといいます。

この五重奏曲を完成させた数日後にモーツァルトはピアノ協奏曲17番を作り上げました。

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ピアノの多くの録音では左右スピーカーに対してピアノの鍵盤の各音階の位置関係に合わせてパンさせた録音が大変に多いものです。つまり、ピアノの高音階や低音階に演奏が移行するにつれて、左右スピーカーの間で各キーの位置関係が動くということ。

もっと簡単に言えばピアノの鍵盤の左右の広がりが二台のスピーカーの間隔に一致するようにして広がってしまうという録音方法です。クラシックの楽曲でもソロの場合や、スタジオ録音のジャズやポップスでも、たいていがピアノを左右に大きく広げての録音が大半です。もちろん、それがピアノという楽器を楽しく聞かせてくれるのだから文句は何もないのですが。(^^ゞ

しかし、この五重奏では作曲とオーケストレーションの目的がピアノの音量感と木管楽器とのバランスにあるのがポイントです。演奏が始まって直ちに内田光子とプロデューサー、そしてレコーディングエンジニアの感性が読み取れてきたものです。
録音の際には演奏者がアイコンタクトできる配置だったと思われますが、録音作品として仕上がったときの定位としては左から右にホルン、クラリネット、オーボエ、バスーンという順番で定位しています。

まず木管楽器の楽音が演奏され始めたときに、その質感の何とも軽やかであり同時に色彩感が濃厚であることに驚かせれました。細やかなタッチで指が動き、同時に鮮やかなタンギングの瞬間から発した余韻が中空に立ち上っていくようです。

さあ、早速内田光子のピアノが入ってきましたが、木管楽器に比べて大きな音源でもあるピアノはセンター定位で自身を節度ある音像としてまとめ、音階の移行に伴って音像の大きさを変えるという録音手法ではありません。その代わり鍵盤へのタッチの強弱によって演奏者の呼吸のように音像の大きさが変化するのです。

いや、正確に言えばピアノ・フォルテの記号通りに演奏者の意図、解釈、感性によって音量の大小に伴って忠実にエコー感の伸びやかさに千変万化の彩りが添えられています。言い換えれば、ピアノの音量感によって響きが誘発されるように表情を変えるのです。

しかし、ここで大切なのはバックの4奏者との空間の一体感と音量感のバランスが絶妙であり、それらが再生音全体の情報量として優れているということで発揮されていることが最大要因だと感じられました。

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この同じディスクには1986年にロンドンのセントジョンズ・チャーチで録音されたピアノ協奏曲17番が収録されています。私が大好きなのが7.トラック目のAllegrettoです。フルートが引き立つ木管楽器が流麗なヴァイオリンの中に浮き立つ導入部から内田光子の演奏が入ってきます。この時のヴァイオリンの質感が輝くように展開し、えもいわれぬ美しさが教会のカテドラルに反射するように頭上の空間を大きく見せてくれるのです。

さあ、こんなモーツァルトを当店の7フロアーすべてで毎週末に四時間演奏致します。上から下まですべてモーツァルト!! この四時間で何かを皆様に発見して頂ければと思います。

どうぞご来店下さいませ!! <m(__)m>

Mozart

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